【2j3j】話 題 の 出 ら れ な い 部 屋

srp / 抱きしめろ ページ5

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「あ、Aさん。」



にっこりと笑みを携えて立っている、セラフ・ダズルガーデン。
度会くんの笑みがニパ！って感じなら、セラフくんはにこ･･･みたいな。うむ、こういう同期での差を感じると所謂てぇてぇになるんだよな。


あと、つい口に出して言いたくなっちゃう格好いい名前だよね。



『セラフくん、知らない場所なのに落ち着いてるね』


「なんか達成しないと出られない部屋、ですよね？雲雀から聞きました」


『口の軽い奴め･･･』


後で説教だあのバカ、と脳天気な顔を脳の片隅に置いておく。



『じゃあ私がセラフくんに何かした、っていう考えは無かったんだ？』


「ハハ、まぁ有り得ないですもん。俺の寝首をかこうものならとっくに」


ね、なんて目を細めながら口を横に引いて、首を傾げる。





本能が逆らうなと、心臓が鼓動を止めたかのような錯覚を覚えた。




こ、これが元暗殺者(アサシン)の本領か。べ、別にびびってないんだからね！！！？「そろそろ狩るか･･･♠」なんて見えてないから！！！



どう考えても手遅れの虚勢を張っていると、彼が上からペラと落ちてきた紙を宙で掴む。


それを一瞥して手を広げるセラフくん。






「抱きしめろ、って書いてます。じゃあ、先輩、どうぞ」




『今の流れでよく出来ると思ったな』






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