フード被りの天才少女は夢ノ咲学院へ転入してきました (ページ3)

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推薦の理由ページ3

貴女side

きっと……陣がプロデューサーに私を推薦したのには『適任だから』なんて理由だけじゃなくて、別の理由がある。

だから＿＿＿聞きたい。

佐賀美「……」

陣は黙りだ。

貴「……やっぱり、あの事を気にして…？」

陣「……あぁ、そうだ。」

貴「ｯ!そうか、ごめん。」

陣「謝る必要はないだろ。俺達は、お前にプロデューサーをやってもらってアイドルっつーものを知って、慣れてほしいだけだ。」

陣は立ち上がって、私の頭を撫でた。

陣「別に迷惑なんて思わねぇし、お前がプロデューサーをやってくれたら俺達には、得しかねぇ。……まぁ、本当に嫌なら無理は言わねぇ。」

良かった……迷惑になって…ないみたい。

なら……!!!

私の答えは1つ！

貴「……る」

佐賀美「？」

貴「や、やるｯ!正直言ったところ、嫌だけど…ずっとこのままはダメだから。やる……!!」

佐賀美「そうか。ありがとな。ちなみに、登校は明後日からだ。」

貴「分かった。あと、その代わりに弁当は陣達と食べるからな。」

佐賀美「はいはい。それじゃ、返事も聞けたことだし帰るわ。」

貴「ん。見送りする。」

陣を見送り、1人になると一気に足の力が抜けた。

明後日から、学校生活が始まるのか……

私は学校に通っていないから、授業のズレとかは気にしないけど……

玄関に座りこみ、｢ハァ｣と溜息をつき、ゆっくりと立ち上がり、最近とった歌ってみた動画の編集をやり

それが終わると、小説を書いてそのまま寝落ちしてしまった。