死柄木弔には、世話係兼恋人がいるようです。 (ページ3)

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貴女side

私の朝は、弔を起こすところから始まる。

で、その人はと言うと....私の腕の中にいるのよ。胸に顔を埋めてスヤスヤと寝ている。なんとも可愛らしい。

一緒に寝るようになったのは、15ぐらいの時からだけど寝方だけは本当に変わらないわね。

しっかりと私を離すまいと、腰に腕を回しくっついてくる。

あぁ、この話はここまで。そろそろ起こさないと。

貴｢弔。朝よ、起きてちょうだい。｣

死柄木｢あ゛～…｣

朝に弱い彼は、起こされると機嫌が悪くなる。

でも、大丈夫。弔の機嫌取りは得意なのよ。(笑)

貴｢弔…｣

死柄木｢…ん。｣

愛おしそうに名前を呼べば、ピクッと反応し、顔を上げる。

chu♡

そして、唇にキスをする。

これは最早日課。初めて寝た時から、続けている事。

こうすれば彼は機嫌が“良くなる”とは言えないけど、落ち着くみたい。

そして、ギュッと腕の力を強めて胸に顔を埋める。そして、｢はぁ～｣と深い溜息を漏らす。

貴｢んｯ…｣

その息が擽ったくて、つい声を出してしまう。

そして、今度は弔からキスをされて漸くベッドから出る。

貴｢おはよう、弔。｣

死柄木｢あぁ…おはよう。｣

あぁ、幸せだわ。

こうして何気ない会話や日常にも、弔となら幸せを感じられる。

なんて惚気を心の中で吐きながらも、支度を済ませ、バーに行く。

若干覚束無い足取りで、弔も階段をおりて行く。

今日は何があるかしら。

そう言えば、弔が話があるって言ってたわね。

何か面白い事を考えているのは、分かる。

きっと、“ゲーム”ね。

今度は何が標的かしら。