*48魚* ページ33
『っ…シルク…!!』
「何急に出てってんだよ。心配すんだろ馬鹿野郎…」
シルクは俺の腕を引っ張りその頼りがいのある胸元へと引き入れた。
「俺、お前の仕事のことなんにも考えてなかった。あんな量の材料使ってんだ、ある程度散らかすのは仕方ねぇよ」
『…シルクは悪くない…俺が、自分のことしか考えてなかっただけだ。色んなことにビビって、逃げ出して…らしくねぇってこういうこと言うんだよな。安心しろ、もう大丈夫だから』
「お前がそう思ったならそれでいい。俺も昔のヤンチャなお前とお手合わせ願いたいしな」
『馬鹿野郎、今やったら確実に俺が負けるだろ』
額を合わせ、えへへと笑い合った。
そのままゆっくりと顔が近づき、唇が重なる。
幾許か、心が軽くなった気がした。
「ねぇ、いつでてくの?」
「今無理でしょいいとこなんだから!」
「あんな顔しちゃってまあまあまあ」
「ババアみてぇなこというなよ」
「幸せそうでよかったじゃん」
「食らい魔のくせに」
少し離れた木の影から、6人はそれぞれ呟いた。
ンダホは暑そうに顔を扇ぎながら
ぺけたんはにやけ顔を誤魔化しながら
モトキは優しく微笑みながら
マサイは呆れたように笑いながら
ザカオは心からの祝福を想いながら
ダーマは照れるように顔を真っ赤にして。
6者6様、しかし二人を見守る気持ちは一緒。
「…あーっ!Aいたーっ!!」
我慢しきれなかったのかンダホがいの一番に飛び出す。
「あ!こらンダホ!」
『お前らも来てくれたのかよ』
「てか見てんじゃねぇよ!」
「しかたないよ、ねぇ?」
「あんだけ切羽詰まった声で電話されちゃあねぇ」
「てかお前らお互いのこと理解してなさすぎ」
「ちゃんと話し合いしろ話し合い」
そうだな、これからもっと話し合おう
沢山喧嘩もしよう、そして仲直りも
とびきり長いアドバイスも、ちゃんと聞いてるから
俺たちはFischer's
最高にかけがえのない仲間。
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ぐるり。(プロフ) - しみずさん» んわー!しみずさんありがとうございます!無意味なパート2ですが、今後ともよろしくお願い致します(ノ゚Д゚)ノ↑↑↑ (2018年1月13日 9時) (レス) id: d12cac2abb (このIDを非表示/違反報告)
しみず(プロフ) - わわわ、いつの間にパート2…!!続編おめでとうございます、これからもひっそりとファンで居させてください…!!無理のなさらない程度に更新ふぁいとです…!! (2018年1月13日 3時) (レス) id: 516966c55c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぐるり。 | 作成日時:2018年1月12日 18時