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旅に出ます2 ページ22

「ではこの粘土で好きなように顔を作ってください。体はこの見本を参考に…」




見本を見ながら胴体と顔を作る。
俺とモトキは見本そっくりに作り上げた。




「うおー!Aめっちゃうめぇ!」

「流石イラストレーターだな。まじで」

『モトキもやるじゃん!でも、なんかアレンジ効かせたいよな』

「わかる、オリジナリティ欲しいよね」




オリジナリティのあるシーサーか…




『そうだ!いいこと考えた!』



俺は出来上がったシーサーを潰し、1から捏ね始めた。




「え?!もったいないよA!」

「せっかく上手だったのに…」

『へへ〜大丈夫大丈夫…ここをこうして…こうで…』

「……ん?お前それ…」


『じゃーん!Fischer'sシーサー!』



いつものロゴを参考に、シーサーっぽくアレンジしてみた。



「すご!やっぱうまいな〜」

「おめーほんと図画工作天才な」

『シルクだって絵はうまいじゃん』

「おめー程じゃねぇよ」




全員がそれぞれらしいシーサーを作り上げ、焼きあがったら送ってくれるそうなので預けて宿へ向かった。







「…A?ついたよ〜」

『ん…ごめん…寝てた』

「しゃーねーよ、お前酔い止め飲んでただろ?」

「気分はどうだ食らい魔」

『へーき、ありがと』




今回は海岸の目の前に立つ別荘をまるまる一棟借り切っている。



もちろん、プライベートビーチ付きだ。




「うーみだー!!」




早速海に走り出したペケを置いて部屋へ直行する。

日差しがきつい。


リビングにあったソファに倒れ込むと頬に冷たいドリンクが当てられた。




「大丈夫?」

『あぁ、ダホか…ありがと大丈夫だよ…』

「みんな海行くって言ってるけど少し休む?」

『うん…そうしたい…』




実を言うと昨日の夜、締切に追われて寝ていないのである。

シルクには内緒。隣で寝てたけど指はタブレットを追っていた。


じゃあ伝えとくね、とンダホはみんなの元へ離れていった。




『ちょっとくらいいいよな…』




自然の風が吹き込む涼しい部屋の中で、風鈴の音と柔らかいソファに包まれて寝ないやつがいるだろうか?



そんなやつ、俺はまだ見たことがない。

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設定タグ:Fischer's , シルク , 男主   
作品ジャンル:恋愛
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ぐるり。(プロフ) - しみずさん» んわー!しみずさんありがとうございます!無意味なパート2ですが、今後ともよろしくお願い致します(ノ゚Д゚)ノ↑↑↑ (2018年1月13日 9時) (レス) id: d12cac2abb (このIDを非表示/違反報告)
しみず(プロフ) - わわわ、いつの間にパート2…!!続編おめでとうございます、これからもひっそりとファンで居させてください…!!無理のなさらない程度に更新ふぁいとです…!! (2018年1月13日 3時) (レス) id: 516966c55c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぐるり。 | 作成日時:2018年1月12日 18時

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