走る ページ31
コネシマ「当たり前やろ。着いたらまた連絡入れるわ」
ロボロ「分かった。死ぬなよ」
コネシマがチョッキを着てヘルメットを被るとAはナイフを渡した
コネシマ「こういう時は剣やろ。ナイフじゃ無理あるわ」
『剣は運べません。重量オーバーです』
コネシマはナイフを握り直すとインカムをAへ投げ渡した
コネシマ「第2救護テントはすぐそこや。テントに予備のインカムがあるから次はそれを使う。お前が持っとれ」
『はい』
コネシマ「おい・・・A」
再び走りだそうとしたAを呼び止めた
コネシマ「死ぬなよ。少なくともお前を殺すのは俺らや。雑魚に殺されんな命令や」
『当たり前です』
コネシマ「はぁ分かったらさっさと行け」
シッシと手で行けと合図を送るとAはすぐにまた走りだし
Aの後ろ姿をしっかりと目に焼き付けたコネシマも痛む体に鞭打って第2救護テントへ向かって走り出した
Aがふと死体に近付くと敵兵の死体で胸には敵国バッチが付いていた
『これで完璧』
バッチを外し麻袋にしまうとわざと銃声のする方へ向かった
夜で上手く目が効かないのか銃を乱射してくる敵兵が通るであろう所にワイヤーを張り巡らしAは音を立てないようにそっと離れた場所に立ち上がる
『上手くいけば良いなぁ』
ポケットの上からUSBを撫で呟くとわざと音をたてた
敵「何者だ！」
Aが両手を上げて歩きだし目の前に座り込むと兵士はニヤニヤしながら言った
敵「なんだよ。化け物じゃねぇかw
我々国にまで捨てられたのか？ww」
Aは喋れないフリをしてすぐにUSBを差し出して麻袋から敵国バッチを差し出した
敵「なんだよ。此方側か
上手い事お前使われただけってか？
まぁ情報はあるに越した事はねぇからな」
付いてこいと銃から手を離しAを本拠点へ行く馬車に乗せた
敵「じゃあな化け物、精々殺されねぇようにお得意の尻尾でも振るんだな」
馬車が走り出すと敵兵はまた配置に戻って行った
後は勝手に敵兵が連れていってくれる
本当ならこんなにチョロくはないが
敵国に居た時のAから考えれば反抗とは掛け離れていて尚且つ自分達の言うことを聞くいい玩具だったのと一言も喋らなかった所から信用された
いや、信用と言うよりただの油断だった
こんなガキには何も出来ないと
それを見越したAは膝を抱え込み頭を埋めた
溢れる笑顔を悟られぬ様に
見られぬ様に
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たぴくん - めっちゃ続き気になります！更新頑張ってください！ (2022年9月17日 21時) (
レス) @page34 id: f184817549 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - えっあ重っえあ、こういう作品好きです、応援しとります、更新頑張ってください (2022年9月17日 20時) (レス) @page34 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の薔薇 - 更新ありがとうございます！とても続きが気になります！更新頑張ってください！ (2022年8月7日 23時) (レス) id: c3c04812a2 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の薔薇 - このような話めっちゃ好きです！他の作品も全て読まさせてもらいました！無理はしない範囲でいいので頑張ってください！応援しています！ (2022年8月2日 9時) (レス) id: c3c04812a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春よこーいw | 作成日時：2022年7月6日 3時
