幼き写真家

主役達とカメラ ページ35

エーミールの声でギャラリーに居たメンバーはAの元へ駆け寄りチーノとオスマンはAに抱きついた

チーノ「もー！ホンマに心臓に悪いわぁ」

『えっあ・・・すみませんでした？』

オスマン「何で疑問形なんこのおバカ」

涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら頬ずりをするチーノとは打って変わってオスマンはさっと離れた

シャオロン「あー俺しーらねw」

シャオロンの声から三秒後チーノの心臓目掛けて弾丸が飛んできたが珍しくエーミールが折り畳みナイフで弾いた

チーノ「え？え？！なんでなん？！」

ショッピ「なんでお前が抱きついとんねん、俺は鬱兄さんのガバ対策のせいで1000メートルも離れてとるのに何でお前は０距離におんねん・・・殺すぞ」

インカムから地を這う様な低い声で怒るショッピ

エーミール「ショッピくんの言い分も分かります、でもAに当たったらどうするつもりだったんですか？」

ニコニコと笑みを浮かべながら静かに怒るエーミールをスコープ越しに確認するとショッピは「やべっ」と焦りすぐにスナイパーライフル片手に逃亡した

グルッペン「さて、随分勝手な事してくれたなA」

グルッペンの声にAは肩を震わせたのが分かる

グルッペン「勝手に敵国に寝返ったあげく助けろか、ふむっ実に自分勝手でバカな行動だ」

トントン「お陰で仕方なく怪我させなアカンくなったんやで？」

『申し訳・・・ございません』

下を向きプルプルと震えるA

コネシマ「泣く位ならやるならクソガキこら」

ロボロ「まぁエミさんからしたら過去を１つ清算されたけどな」

グルッペン「楽しかったか？」

グルッペンはAの目の前にしゃがみこみ目を合わせた

『え？』

グルッペン「シャオロンにひとらん、トントン我々の主戦力とお前はガチでやってみて楽しかったか聞いてるんだゾ」

『楽しく・・・なかったです』

グルッペン「ならお前は何が楽しいんだ？」

『私は・・・皆さんの写真撮るのが楽しい！壊したく・・・ながっだぁ！』

Aが初めて声を上げて泣いた瞬間だった

グルッペン「ならこれからもそうすれば良い」

『え？』

鬱「やけど、ホンマに次は無いからな？Aこんなツマラン茶番はもう懲り懲り」

ひとらん「大ちゃんね、女の人と遊ぶの止めたんだよ？Aにカッコいい自分撮って欲しいからって」

ロボロ「そういえばカメラどうするん？もう無いやろ？」

ペ神「それなら問題ないんじゃない？」

兄さん「あぁ」

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