タバコとカメラ ページ13
兄さん目線
帰還命令が下ってから4日後m国との戦争が始まり俺は城の警備に回り皆をサポートしていた
兄さん「あっそろそろ時間か」
戦争の医療用テントに行ってしまったぺ神の変わりにAの点滴等を変えるのも手慣れた物ですぐに終わりAの顔を見た
ミルクティー色の綺麗な髪は爆発のせいか不揃いでだがエミさんそっくりの色素の薄く長いまつげ、まだ火傷の治らない整った顔
あの女要素がどこにも見当たらなくて実は人造人間なのでは?というかアホらしい説を立てては馬鹿馬鹿しいとタバコに火をつけた
兄さん「止めるやつがいないのはダメだな」
無意識に火をつけたタバコを携帯型灰皿で消し窓の外へと投げ捨て仕事に戻った
それから3日がたった頃いつものように薬を変えようと医務室に行くとベッドの上で酷く息を荒くさせ体に巻かれている包帯を剥ぎとり刺さる針をぶち抜きベッドから降りようとしているAだった
兄さん「起きたか?」
俺の声なんか届いてないかの様にベッドから落ちたAは壁を伝い歩こうとしていたが肩を軽く引けばAはすぐに尻餅をついた
兄さん「皆に会いたいのは分かるが今は戦争中で生憎留守だ。治療に集中してくれ」
『兄・・・さん?』
兄さん「あぁ、とりあえずベッドに戻れそんな体でどうやって皆の所に行くんだ?」
コクンと頷くとベッドに戻り、俺が包帯を巻き直している時も無言で唇を噛み締めていた
兄さん「忘れる前に渡しとくな」
あらかじめショッピから受け取っていたカメラを渡してやるとAは壊れてないかカメラをペタペタさわりネガを確認した
兄さん「ショッピ君が守ってやれなかったって落ち込んでたぞ」
Aがピクンと肩を揺らしたから俺は優しく頭を撫でた
兄さん「別に反省する必要は無い、まぁショッピ君が帰ってきたら礼の1つでも言ってやれ」
いまだに軽く俯いているAの顎に手をやり、軽く笑ってやるとAは少しビックリしながらカメラで写真を撮った
たくコイツはw
兄さん「最後に会った時と変わらないな。安心したw」
そう笑えばまたシャッターが降り、俺の写真を撮っているA
今はそれでいい
まだ子供のお前が罪悪感に呑まれる必要は無い
そう思っていると遠くから聞こえたグルッペンの勝利宣言
な?大丈夫
兄さん「ぺ神が戻るまで一緒に居ような」
俺を含め我々国はそう簡単には落ちねぇよ
だからお前はそこで
比較的安全な場所で
笑っとけ
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葉っぱ - 完結お疲れ様です‼最終話を読んで今涙ボロボロでうっています。素敵なお話をありがとうございました。 (2022年1月17日 21時) (レス) @page36 id: 2f7b225366 (このIDを非表示/違反報告)
あいる(プロフ) - 完結おめでとうございます!感動してしまったり微笑ましくなったりいろんな感情になりました!とても、面白かったです! (2022年1月16日 13時) (レス) @page36 id: 072a11d2a3 (このIDを非表示/違反報告)
AYM - 完結おめでとうございます!!いやぁ、よかったよぉ(泣)この作品本当に好きですし、春よこーいw さんの作品全部好きです! (2022年1月16日 10時) (レス) @page36 id: 74fcfd0a5e (このIDを非表示/違反報告)
プライ(プロフ) - 完結おめでとうございます!本当に好きな作品です! (2022年1月16日 8時) (レス) @page36 id: ee059c340d (このIDを非表示/違反報告)
Siitake(プロフ) - カンケツオメデトウゴザイマス!オキニイリサクシャトウロクシツレイシマス (2022年1月16日 0時) (レス) @page36 id: 01565e1f6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春よこーいw | 作成日時:2021年10月30日 20時