人形が17。 ページ29
Asaid
ライブまであと2日、私はまた練習室を借りていた。
今回の単独ライブは成績にも関わってきて、お客さんがどのくらい楽しんでいるか、サイリウムがどれだけ光っているかで決まる。
歌は全部合わせて4曲。
一つだけ皆が知っている曲で、残りの三つは全部、私が作り上げた曲。
まぁ、昔作った曲でレオと一緒に作った歌もあるけれど。
レオが作曲をして、私が作詞をしたり。
その時はまだ平和だったんだよね。レオも、私も。
『あぁ、またそんな事を考えてる...』
゛今は練習中じゃないか、ちゃんとしなさい゛
と私自身に語りかけた後、私はまた練習を始めた。
「おや、貴方が悩み事でもしているのですか??」
『っ…!?!?』
ヒョコっと端に置いてあった帽子から昔の旧友、日々樹 渉が出てきた。
『ハァ...
相変わらずの愛と驚きね』
「私は愛と驚きの変態仮面、ですからね☆」
一体あの帽子からどうやって出てきたんだよ...。
「ですが...、珍しいですね。
『凍った表情の1輪の薔薇』とあろう方が悩み事だなんて...」
『私を何だと思ってるの?
私だって悩む事くらいあるわよ』
...最近、なずなが手芸部部室に全然来ていない。それに、私となずなが来ないせいで、お師さんがミカに八つ当たりをしているらしい。
「ほほう...あの兎のように可愛らしい方を心配になっているのですね...仲間思いなのは関心します☆」
『はいはい、ありがとう。
...それで、そっちはどうなのよ、皇帝様の左腕の感想は?』
「そうですねぇ...まぁ、転校生さんが来てからかも知れませんが、毎日が愛と驚きで満ちていますよ!」
誇らしげな表情でそう言った渉は、なんだか前より楽しそうな雰囲気だったから、きっとそうなんだと思う。
「貴方の練習の邪魔をし過ぎるのは良くないですからね。
そろそろ私も部室に戻ろうと思います☆」
『えぇ、そうしてくれると嬉しいわね』
私はまた練習を 再開しようと思い、音楽を流そうとした。
「ライブ、期待していますよ。A」
そう渉の声が後ろからきこえた。
『えぇ 、最高のステージを作り上げてみせるわ』
私はそう言うと、渉の気配はもうなかった。
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桜光 - すみません私だけかもですけど、絵 が見れない(;・д・) (2019年1月23日 20時) (レス) id: c1c7fb77d9 (このIDを非表示/違反報告)
kaimo(プロフ) - えぇ、続きはぁー? (2018年8月2日 16時) (レス) id: 23cc89f77e (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - いや、完結してないでしょ!夢主ちゃんとなずニャンどうなるねん! (2018年3月25日 20時) (レス) id: 11a946e9bb (このIDを非表示/違反報告)
蓮城桜2(プロフ) - この感じからしてまだ完結してないのかな?勘違いだったらごめんなさい!更新頑張ってください! (2017年12月21日 18時) (レス) id: bfea0b4b67 (このIDを非表示/違反報告)
あかりん(プロフ) - おぅふ…いいねー!この時が来るのを待ってましたー!友達もおすすめキてきまーす! (2017年8月26日 19時) (レス) id: d4b62537e4 (このIDを非表示/違反報告)
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