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アンティークとマリオネット__6 ページ21

紅郎さんと話した後、私となずなは手芸部部室に行った。


「んあっ?なずな兄ィ、A姉ェ、こんにちは〜♪」


ニコニコと笑顔で手を振りながらミカがやってきた。


「......」


『どうも、ミカ』


「あぁっ、だからそんな2人ともペコペコせんといてっ?何や今日は2人ともご機嫌な感じやな〜、良ぇことでもあったん?」


「...♪」


『えぇ、ちょっとね』


「ほっか、よぉわからんけど、2人ともが嬉しそうやと、おれも嬉しい〜♪

...でも、二人共いつも遅刻ぎりぎりやん

何でやのん、二人共が早めに顔を見せてくれんとお師さんが不機嫌になるんやで
おれ八つ当たりされてしまうんよ〜?」


こっそり練習してる、だなんてなずなは言えないと思う。
彼にとってはまだ成果は出ていない。


お師さんに知られると、それこそ不機嫌になってしまう。


最近だって、他の『ユニット』も頑張ってきてる、いつまでもなずなの録音された声だと新しい曲も作れない。


お客さんだって、ずっと同じのを見せられ続けたらあきる。

どんなに美味しいスイーツだって毎日食べ続けたら飽きる。それと同じ。


変わらないといけないんだ。


だから、なずなはその事をわかって、必死で練習している。

お師さんが認めるくらいの歌声をつくっている。


なずなが歌えるようになると、ここも変われる。
進化して、前に進める。


「ん?何なん、なずな兄ィ?じっと見て...あ、そや!

なずな兄ィ、A姉ェ。ずいぶん遅くなってもたけど、これ...誕生日プレゼント」

「『...?』」

ミカが持って来たのは私達の誕生日。
なずなと私の誕生日は以外と近いものだった。

というか...私の誕生日とか、私が忘れてたよ。


話を聞くと、ミカが作ったお洋服。

私達に渡す機会を逃すうちに、あそこ直そう、これ付け足そうってなったって所は相変わらずミカらしいな、と思った。


「えらい遅ぉなってごめんなぁ。受け取ってくれるかなぁ、二人とも」

『うん、ありがとうミカ...嬉しい』

私がお礼を言うと、なずなも言おうとしたけれど、声が出なかったらしい。

なずなの隣にいた私は声は聞こえたんだけどね。


すると、お師さんが誰か...たぶん零だろうけど、と話していた。

fineの天祥院...ね。

部活は同じだけど、話した事はほとんどない。
...気をつけて置かないと。

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桜光 - すみません私だけかもですけど、絵 が見れない(;・д・) (2019年1月23日 20時) (レス) id: c1c7fb77d9 (このIDを非表示/違反報告)
kaimo(プロフ) - えぇ、続きはぁー? (2018年8月2日 16時) (レス) id: 23cc89f77e (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - いや、完結してないでしょ!夢主ちゃんとなずニャンどうなるねん! (2018年3月25日 20時) (レス) id: 11a946e9bb (このIDを非表示/違反報告)
蓮城桜2(プロフ) - この感じからしてまだ完結してないのかな?勘違いだったらごめんなさい!更新頑張ってください! (2017年12月21日 18時) (レス) id: bfea0b4b67 (このIDを非表示/違反報告)
あかりん(プロフ) - おぅふ…いいねー!この時が来るのを待ってましたー!友達もおすすめキてきまーす! (2017年8月26日 19時) (レス) id: d4b62537e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風鈴 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2016年3月14日 23時

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