マリオネットとアンティーク＿＿＿過去１ ページ16
｢んああぁ...？
遅いなァ、なずな兄ｨ...あと30分もしたらライブ始まってしまうで〜？｣
｢影片、貧乏揺すりをやめたまえ、不快だ。
...言い直そう、下品だ｣
『...』
ここは手芸部部室、私はその頃もお師さんの前では人形になるようにしていた。
椅子に座っていても、足をきちんと閉じて手は膝にある。
そんな体制が普通だった。
｢誰も見ていないからと言って気を抜くな。
『Valkyrie』はつねに優美でなくてはならない。
あまりに見苦しいものなら、舞台に上がる許可は与えないのだよ？
君など、いてもいなくても『どちらでもいい』のだからね。この失敗作が｣
『！...』
私はミカがいつも『失敗作』と呼ばれている事を嫌っていた。
だって、ミカは綺麗な顔立ちをしているし、最初は人見知りだけれど、懐くと弟のような存在だ。
こんな子が『失敗作』なんかじゃない、そう私は思っていた。
ミカは落ちつかないようなので、あたりを歩き回って気を落ち着かせていた。
｢...でもお揃いの衣装、嬉しい。お師さんライブごとに、新しい衣装をつくってくれはるんやもん
毎回、すっごい新鮮な気分になれるわぁ〜｣
衣装に身を包み、キャッキャとはしゃぐミカ。
でも、また、お師さんは服が破れてしまったりするのが嫌だから、すぐにミカを叱った。
｢あ！マド姉ェもお揃いの衣装着てる！｣
ふと、私もマドモアゼルを見てみると、彼女も私と同じような服装をしていた。
お師さんはどうやら、この衣装は、マドモアゼルと私に着させたかった衣装だったらしい。
しばらくすると、なずながやってきた。
多分、また屋上で歌の練習でもしていたんだと思う。
｢...｣
｢んああ！？びっくりしたなずな兄ｨ！いつからここに？随分遅かったやん！ちょっと心配したんよ？｣
『なずな、お師さんが新しい衣装作ってくれたの、だから急いで着替えてきて？
もうすぐライブが始まるよ((ﾎﾞｿｯ』
なずなの腕を引っ張り、耳元で私はそういった。
コクリと頭を動かすとなずなはパタパタと移動して、着替え始めた。
それに｢なずな1人では着替えれないだろう｣とお師さんも手伝った。
｢あぁ、仁兎にA...完璧に調律された愛おしいマリオネットとアンティーク人形...！今日も君達は完璧だ...！！｣
その後もお師さんも何か言っていたが、その頃、私は特に聞いていなかった。
ただ、聞こえていたのはfineと言う単語と英智と言う名前だけだった。
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桜光 - すみません私だけかもですけど､絵 が見れない(;・д・) (2019年1月23日 20時) (
レス) id: c1c7fb77d9 (このIDを非表示/違反報告)
kaimo(プロフ) - えぇ、続きはぁー？ (2018年8月2日 16時) (レス) id: 23cc89f77e (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - いや、完結してないでしょ！夢主ちゃんとなずニャンどうなるねん！ (2018年3月25日 20時) (レス) id: 11a946e9bb (このIDを非表示/違反報告)
蓮城桜2(プロフ) - この感じからしてまだ完結してないのかな？勘違いだったらごめんなさい！更新頑張ってください！ (2017年12月21日 18時) (レス) id: bfea0b4b67 (このIDを非表示/違反報告)
あかりん(プロフ) - おぅふ…いいねー！この時が来るのを待ってましたー！友達もおすすめキてきまーす！ (2017年8月26日 19時) (レス) id: d4b62537e4 (このIDを非表示/違反報告)
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