拝啓、占ツクの皆様へ。また、作詞を始めます。２

月は綺麗ですか？　(ネフェルティティ) ページ3

麿い大きな月を見上げて
隣に座る兎(キミ)に向け

宇宙で一番臆病な
私が呟く恋心

昔の人の言葉(アイ)を借りた
暗号じみた恋心

『I love you (月が綺麗ですね)』



いつから現れたのだろう
キミはいつしか側にいた

移ろいゆく儚い夢(キセツ)さえ
キミと共に送り出した


キミは変わり続けた
ボクは留まろうとした

この柔らかい優しい春(コイ)が
幻に代わることを恐れた

キミは此処にいてはいけない
ボクが誰よりもわかっていた

なのにボク(愚者)は望んだ
キミが穢レテイクコト(留まり続けること)




麿い大きな雨の音を聞き
隣に座る姫(キミ)は泣く

宇宙で一番傲慢な
私が呟く恋心

昔の人の想い(アイ)を借りた
文学じみた恋心

『雨がやみませんね(You’re my everything)』




夜はやってきた
幸せを運ぶ夜

キミと迎える十六夜は
もう来ないと悟った

臆病で傲慢で宇宙一いちずな
ボクは伝えられなかった

春も夏も秋も冬も
キミとなら乗り越えられたろう
だけどもう無理なのかな

麿い大きな月を見上げて
隣にいないキミを想う



宇宙で一番臆病だった
私が叫ぶ恋心

絵巻物を破り捨て
偽りを捨てた恋心

言えなかった後悔と
捨てられない恋心
全てをこの言葉に託して

『月が綺麗ですね(I love you)───』

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