生きる者へのメッセージ#7※時系列修正あり ページ21
中村side
『なあ、晃』
7「?」
『絶対、甲子園、優勝しような』
7「……もちろん」
パチっ
.
.
7「……?
夢……か?」
なんで今頃"あいつ"の夢を見るんだ…
フゥーっと息を吐き、俺はふとカレンダーの日付を見た
.
.
.
7「そうか、今日、"あいつ"の命日か」
.
.
.
7「え、お前参加してんの?」
朝突然かかってきた電話にびっくりしながらでると、明るい声で返事が返ってきた。
F2「はい!西武と試合あるんで埼玉に来てるんすよ!しかもナイターなんで、午前中だったらいけるかなーって」
今ひと段落したところなんです!と携帯越しに喋っている。
どうやら今日があいつの十三回忌だったので高校時代の野球部がほとんど集まってるらしい。
というか参加してないのが俺くらいだそうだ。
……まあ、拳士はたまたま西武と試合だったから参加できたものの、プロ野球選手はそういった行事には参加しづらい。
7「そっか…。俺の分までよろしく言っといて。
俺、正月まで行けねーと思うから」
F2「了解です!」
じゃあ、と切ろうとしたとき
F2「あ!そうだ、晃さん」
7「?
なに?」
F2「…まだ見つかってないみたいですよ
.
.
.
"赤原さん"の首」
7「え…」
"赤原"とは俺の言っていた"あいつ"のこと
そう、赤原は13年前
不幸な事故に巻き込まれた
.
,
13年前
それは俺が主将に選ばれて少し経った頃だった。
甲子園が終わり、秋の大会に向けて練習しているからだった
『なあ、晃。このあと自主練する?』
7「うん、そのつもり」
『俺もいっしょにやっていい?』
7「いいよ、やろ」
赤原はレギュラーには選ばれていなかったが、誰よりも努力するやつだった
わからないところは俺に相談したり、周りに聞いたりしていた
しかし持病があった
もともと腰が悪く、思ったようなプレーができなかった
何度も何度もめげそうになったらしい
でも
『俺、晃がいっつも努力してんのみて頑張ろうって思ったんだ』
俺はただ自分のために練習していただけだったが、赤原に言われて少し嬉しくなった
そこから俺たちは自主練を共にし、お互い高め合う存在となっていった。
そう、この日もそうだった
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るかわ(プロフ) - 作者のるかわです!前のアカウントにログインできず、別のアカウントで続編を作成しています!https://uranai.nosv.org/u.php/novel/ohtnnkmr1/ (2020年6月21日 22時) (レス) id: 98036951f0 (このIDを非表示/違反報告)
るかわ(プロフ) - 夢の人さん» ありがとうございます!テストとスランプを乗り越えて更新します! (2020年1月13日 17時) (レス) id: 66bfd50516 (このIDを非表示/違反報告)
夢の人(プロフ) - 初コメです!おもしろいです!続きがみたい.........! (2020年1月4日 3時) (レス) id: 65275ecd7a (このIDを非表示/違反報告)
るかわ(プロフ) - けーんーたーさん» ほんとですか…(歓喜)ありがとうございます(泣)更新頑張ります! (2019年9月17日 21時) (レス) id: 66bfd50516 (このIDを非表示/違反報告)
けーんーたー - いつも読んでますー!今までの全部面白いです! (2019年9月17日 14時) (レス) id: 09690ecee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るかわ x他1人 | 作成日時:2019年9月10日 16時