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ポストに入っていた手紙をテーブルに並べるとどれも端の方に小さなシワが伺えた。
これはAの個人的な考察だがストーカーがポストの口に無理矢理手を突っ込んで手紙を掻き出した事でついたものだと考えていた。
郵便局の人が雑に扱った可能性も捨てきれないが、毎回シワが寄っているし、ましてや全ての手紙に対して端の方にシワが着くとはあまりにも考えきれない。
ただ、封を切ったり荷物を盗まれた事は一度もないので単に差出人が気になるだけなのだろうが関係ない。気味の悪い事に変わりはなかった。
ポストの口はかなり狭い。女性であるAの指や子供の手くらいでやっと入るようなものだ。
それを毎回Aが留守にしているのを見計らって盗み見ている。
まさか女子供が自分を狙っているとは考えられないが確率がゼロな訳では無い。
『……引越し、するお金は無いな』
預金口座の中身を思い浮かべるがそんな余裕はないことは一目瞭然であった。生活費を稼ぐので精一杯なのだ。これ以上貯金を切り崩したくはない。
Aはうんうんと唸りながらようやく決意をした。
一度実家に帰って相談してみよう、と。
▲▼▲
後日、体調も落ち着いた頃Aは実家へと足を運んでいた。
実家はそう遠く離れていない。
何かあっては大変なので実家へは歩いても辿り着けるような場所をAは借りていた。
交通費を削りたいが為に歩いて三十分程して実家の建物が見えた。
見慣れていても懐かしさを感じる外壁に思いを馳せていると、玄関の門あたりで誰かと話す母親を見つけた。
相手は誰か、目を凝らして見てもAには全く面識のない男性ではてと首を傾げていると母親も此方に気付いてAに手を振った。
「あら！丁度いいタイミング！この子が話してた娘のAよ！」
「ああ、この子が」
近くで見るとすらっとした細身の長身でモデルのようなスタイルに見惚れてしまった。
顔もそこそこ良い方なのではないだろうか。
詐欺師か何かかと警戒しつつ、ちょっと失礼な顔面への評価をAが内心でしているとその人は見透かしたような笑みで口を開いた。
「初めまして、清川っていいます。お母さんとは仲良くさせてもらってます」
そう言って薄く開いた目にAは悪寒を感じた。
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なみの。 - 壊れちゃった主人公ちゃんのふわふわした喋り方好きです・・・！とっても面白かったです。 (10月17日 23時) (
レス) @page48 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
霜はっぱ - 完結おめでとうございます!衝撃の最後!!びっくりしまった。流石です(^^)こういうのいっぱい欲しいです!でもあなたの作品はあなたが操るべきなのでご自身の思うがままに書いてくださいね!ほんとにお疲れ様でした!! (2020年9月23日 23時) (レス) id: 03879a5800 (このIDを非表示/違反報告)
草の管理人 - 終わってしまったあああ!!!だがおめでとうございます!!言うのが遅れて申し訳無いです。想像の遥か上を行く最後で口が開いてしまいましたwほんとにお疲れ様でした!わがままですがこれからも病んでる作品いっぱい欲しいです…w (2020年9月23日 23時) (レス) id: 03879a5800 (このIDを非表示/違反報告)
蠍(プロフ) - るなさん» え〜！？いつもありがとうございます！本当に書いているだけでこちらも体力を削がれるものだったので魂を削って書いた甲斐がありました。そのお言葉大切にします！私もこの作品とてもお気に入りなので愛してやって下さい！最後までありがとうございました！ (2020年9月22日 2時) (レス) id: ade8825d25 (このIDを非表示/違反報告)
蠍(プロフ) - 千景さん» 心に刺さるなんてそんな！もったいないお言葉ありがとうございます！重苦しすぎるヤンデレはこれからも書くと思うのでその時はまたよろしくお願いします！ありがとうございました！！ (2020年9月22日 2時) (レス) id: ade8825d25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蠍
| 作成日時：2020年6月1日 0時
