はつゆきさくら～プロローグ～ (ページ9)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,757 hit

12月7日(水)part1 ページ9

今日も何とかいつも通り登校するが、俺の頭は二日酔いに支配されている。
昨夜の夜、ランにジャイアントスイングをされて胃の中のものを全てぶちまけたのだが、それが余計にいけなかったのか二日酔いするほど飲んでいないのに頭がガンガンする。
教室に入り自席に着こうとするが、俺の隣の席、久美子の席に人がたかっており椅子に座れない。
人だかりの方をジロジロ見ているとそれに気づいた生徒たちが次々と去って行く。
人だかり消えて、その中心人物が姿を現す。

初雪「久美子・・・？」

隣の席には、昨日までの久美子とはとても似つかない容姿の少女が座っている。

少女「ほぇ？」

少女は間抜けな声をあげてこちらを振り向いた。
そして

少女「あれれ？」

初雪「あ？」

少女「やっほー、奇遇だねぇ」

初雪「お前は・・・」

誰だっただろう。
頭がガンガンするせいで脳が働かない

初雪「誰だっけ？」

結果、聞いてみるのが早いという答えにたどり着いた

少女「ずこー！一昨日の夜にあったばっかりだよね⁉︎」

初雪「一昨日の夜だぁ？」

俺は再び頭を捻る
一昨日の夜は、ウサギに擦られて。ウサギ追いかけ回して・・・
ああ‼︎
白いドレスが印象に残っていた

初雪「千円じゃないか！」

名前を思い出せなかったので適当に呼んでみる

桜「何、千円って！？桜だよ！玉樹桜！」

俺は無視して続ける

初雪「おいこら千円」

桜「違うよ！玉樹桜！」

初雪「おい千円。ここで会ったが百年目。千円返せよ」

桜「さ、く、ら！」

初雪「千円返せよ。もしくはあのウサギを・・・」

ネム「ウィッキィ！」

っな！

初雪「いっしょにいやがった！お前、学校にも連れこんでんのか！」

俺が千円、千円言っていたら、周りが騒ぎ始めた。

初雪「おい、てめーらには関係ねぇだろ？」

連中の方を睨みつける

男子生徒「玉樹桜さん、そのひと危ないよ？かみつかれる」

初雪「てめぇ、人をなんだと思ってやがる」

俺が男子生徒にヒートアップしそうになると、玉樹が口を開いた

桜「大丈夫だよ。河野君とは、かみつかみつかれの仲だから♪」

ざわざわ

こいつの余計な言葉のせいで周りが騒ぎ出す。

初雪「っち、ちょっとこいっ」

桜「おっとー？」

耐え切れなくなり玉樹を引っ張って教室をでた。