47cm差です2【江口拓也】

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雷の光が怖くて目に入ったロッカーの中に隠れた



それでもゴロゴロと聞こえてくる音に震えが止まらなかった



昔の記憶が蘇り余計に怖くなって胸が苦しくなり音が聞こえないように耳を強く塞いだ







初めてえぐの家にお邪魔した時も雷が鳴っていた



その時えぐは私を安心させるように抱きしめてくれた



それが私にとっては凄く嬉しくて心強くて雷が鳴っている事なんて忘れるくらい安心したんだ



でもそれはきっとえぐだから安心したんだ



宏太朗や良平さんじゃダメだったと思う



えぐが…大好きなえぐが抱きしめてくれたから何も怖くなかったんだ



えぐ…今どこにいるの…



もし居るなら助けに来てよ…



そしてまた私を抱きしめて欲しい









貴方「えぐ…！」


江口「A」







小さな声で名前を呼ぶとえぐの声がして恐る恐る顔をあげるとえぐが私を見下ろしていた


どうしてここに…なんで…
息が荒い、もしかして探し回ってくれた…？


そんな事を考えていると腕を引っ張られ強く抱きしめられた









貴方「あ…えぐ…」


江口「大丈夫、落ち着いて」









若干過呼吸になりつつあった私は上手く言葉が発せなかった
そんな私を落ち着かせるように背中をさすってくれた



大好きな香り、落ち着く声、えぐの全てが私を安心させてくれた



やっと呼吸が整うと一気に心臓が締め付けられて来てくれた嬉しさと安心でえぐの背中に腕を回して強く抱き締め返した





来てくれてありがとう…っ






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