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「ただいま〜」
って、一人暮らしなんだから返事が返ってくるわけではないけど、
なんとなく毎日言ってる。
「おかえり〜〜っ」
「え？」
なんか、聞こえた気がした。
けど周りを見ても誰もいないし、
疲れてるのかな、って思って気にしなかった。
「ちょちょちょちょっ！お前聞えてんだろっ？無視すんなよっ」
「は？！」
今度ははっきりと聞こえてしまった男性の声、
怖くなってその辺にあったリモコンをなんとなく手に取ってそろそろ声の主を探す。
「お前彼氏の声忘れるとかどーなってんの？！」
声の主はソファに座っていて、
こっちに歩いてきた。
「......これは夢だ、疲れてるんだ早く寝よう」
「ちょ！ちょ！夢じゃないから！」
「だって優太は死んだもん、3年前に死んだもん、ここにいるはずない、」
「うん、死んだよ？俺。だから.....わかりやすく言うと....幽霊ってやつ？」
そこにいるのは、間違えなく高校時代2年以上付き合っていた優太で。
高校卒業してすぐ、事故で死んでしまったはずなのに。
今でも忘れられない優太がここにいることを受け入れられずにいた。
「なんだよ、A、幽霊とか苦手なはずなのになんもリアクションなしかよ」
「....優太が幽霊とか1ミリも怖くない.....」
「なんだよそれ！俺だってちゃんと幽霊だからな？！」
そう言って、壁をすり抜けて見せたり、
空中でふわふわ浮かんで見せたり、
まあ怖いなんて思わないけど。
「....もう、優太に会えるなら夢でもなんでもいいや....」
「いや！ほんとに夢じゃねーからっ！」
「え、何？私もうすぐ死ぬから幽霊見えるの？」
「いや！Aはまだまだ死なねーよ！」
「じゃあなんなの？」
「俺の姿が見えるのは、生前俺のこと愛してくれてた人だけ、だから！Aだけだよっ」
「....だって、今まで見えなかったもん」
「それもちゃんと説明するから、座って！」
あの頃から全く変わらない優太に誘導されて、
さっき彼が座っていたソファに座らされる。
その隣に彼も座るけど、
触れることはできなかった。
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涼杜兄妹(プロフ) - 岸くんの小説初読みがとても素晴らしい作品で、2人だけの結婚式のところめっちゃ泣きました。今後平野くんでどうなるのか楽しみです！応援しています！ (2019年4月26日 23時) (
レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - はじめまして。読んでいると自分がこの作品の中に入り込んでいくようなもので、岸さんの設定もあり、何度か涙してしまう部分がありました。平野さんとの本編がとても楽しみです。ひとつのドラマのように見れたこの作品がとても好きです。 (2019年4月6日 5時) (レス) id: e8afa57bf5 (このIDを非表示/違反報告)
Ｓ(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただきました。本編があるなんて楽しみです。 (2019年4月1日 2時) (レス) id: 123949a422 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - めっちゃめっちゃ本編楽しみです！私は岸くんが一番すきなので、岸くんの話を読めてホントに良かったです！更新頑張って下さい♪心から応援してます！！！ (2019年3月31日 23時) (レス) id: 36d39b543c (このIDを非表示/違反報告)
光彩 - 初めまして。岸くん押しなので気になり読ませていただきました。すごく面白かったです。岸くんが消えてしまってさみしいですが、彼の願い通りヒロインと紫耀くんが幸せになれたら嬉しいです。本編も楽しみにしています。 (2019年3月30日 20時) (レス) id: 44ed791076 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベリナ | 作成日時：2019年3月4日 18時
