【本編】我ら祖国の為に！！

第11話　通信指令班 班長 ルート ページ12

戦争が決まったと聞いて、タバコも吸わずに、自室で資料の整理を始める。

ちなみに、さっきまでうたた寝していた。

俺の能力……映像記憶能力のおかげで記憶はしているが、念のために今回の敵国の資料はどこだったかと、色々なものが散乱する室内を移動する。

……まぁ、大体の場所は分かるんだけど。
一動かすと、十が動くくらいには、散らかってるからなぁ……整理整頓って、難しいね〜。

……あ、戦争が決まったってことは、エーギルくんが来るかも。
ヤ バ い 。
取り敢えず、全てを端に避けて、通り道だけは確保する。
それとほぼ同時にエーギルくんがやって来たものだから、ちょっと驚いたよね〜。





しばらくすると、会議室への招集が掛かった。



「会議室ですって、ルーさん」


「みたいだね〜」


「もう少し作戦を立てたいところですが、行きましょうか」


「そうだねぇ……エーギルくん、先に行ってていいよ〜。俺、メモとか用意しなくちゃだから」


「分かりました」



エーギルくんが部屋を出て行ったのを見送ってから、ペンとメモ帳、資料は……要らないか。なにか訊かれても、どうせ答えられるし。

そうして俺は、のんびりと会議室に向かった。





会議室に着くと、俺はいつもの席に座って、机の上にメモ帳を出しておく。

話は適当に聞いて、大事そうなところだけバーッとメモして、それを記憶して、メモは捨てて、ちゃんとした資料にするならする、って感じで大丈夫だしね〜。

……あー、うたた寝していたせいで、全然タバコ吸ってないなぁ……これ終わったら取り敢えずタバコだね〜。

なんてゆる〜く考えていると、会議が始まった。

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