【銀魂】空から女の子が降ってきました。17

第六百九十一訓 ページ47

ま、斉藤くんの優しい微笑みも見れたことだし。



そして御礼も受け取った事だし。






『じゃ、帰りますかー！』



"呉服屋に行くのではないんですか？"



『ん？まあそうだけど…そういや今日あの呉服屋定休日だからー！仕方ないよね』






帰ったらトシに怒られること間違いなしだけどしょうがないよねー。デートしたかったけどしょうがない。




はは、と苦笑いをしていると…ちょん、と服の裾を掴まれて軽く引っ張られた。


裾を掴んできた張本人＿＿＿斉藤くんを見てみると、彼は少し恥ずかしそうにしながら携帯の画面を見せてきていて。






"あの、もし良かったら"



『ん？』



"私とどこかに行きませんか"



『え、』






数秒、固まる。
それに構わず、彼は文字を打ち続けた。






"デートとはいけないですが、江戸のいい所を沢山ご案内しますƵ"



"これくらいの我儘は、言ってはいけませんか"








.








"____折角の親友、なのですから"









.









『！』






彼のその言葉に私はふっ、と笑いをこぼし。








『勿論さ！さぁ、最初はどこに行く？』








斉藤くんの手を握って江戸の町を歩き始めた。





(斉藤くん、私の手紙熱心に読んでくれたんだなぁ…ふふ、まあそうだよね)








.












"斉藤くんへ、対人関係が不得手である君に面白いことをひとつ教えてあげるよ"




"友人というのはね、人によって感じ方は変わるけれど互いが互いを良き友達と思えたら「親友」に変わるんだ。少なくとも私はそう思ってる"







"ところでね、私も最近Ƶ帳をつけ始めたんだ。因みに記念すべき一人目はシャイなオレンジアフロだよ"




"折角の親友なんだから、色々話したいよねぇ"




"もしどちらかが筆談だとしてもさ"










.













『折角の、親友だもの』













.











＿＿＿＿＿＿アフロ編、完












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