Flower Garden８

泣きたい夜 ページ12

何に？


って聞かれると


もう色々過ぎて分からない。






なんだか頭ん中がぐちゃぐちゃで。






時々無性に泣きたくなる夜がある。



今夜はそんな夜だったんだ。








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ピコンッ

萩花今マンションの近くなんだけど今から家行っていい?





そんな時に届いた最愛の人からのメール。




でもね…


今日は独りになりたいの。

正直誰にも会いたくない。





そう思って一瞬、返事にためらってしまった。





すると

萩花あれ?居ないの?

とさらにメール。






伶菜あゴメン!居るよ!開けるねー!




萩花に弱気な所を見られたくなくて
ついつい平然を装う。







ガチャ

「居ないのかと思ったー。」


「ゴメンゴメン。いますよ〜」


と笑ってみせた。








…それなのに。





「………………。」





ソファーに座る私の顔を見た途端
無言で近付いてくる萩花。







そして、隣にそっと腰を下ろし

瞳を覗き込まれたと思ったら

ぐいっと抱き寄せられ

気付けば萩花の腕の中に居た。




「しゅ、、萩花っ////」


「………………。」






何も言わず抱きしめ
頭を撫でてくれる。




(泣いていいよ。)




優しく包み込んだ手がそう語っていた。









その瞬間涙が溢れ出した。




ワンワン泣いたり

シクシク泣いたり…




好きなだけ泣けばいい。


と抱きしめる萩花の
暖かい腕の中で目いっぱい甘えた。






隠していたつもりでも
伝わっていた自身の心の闇。



それを簡単に取り払ってくれた
萩花の愛情の深さ。









独りで抱え込もうとしていた重い荷物は

当たり前の様に手を差し伸べ

一緒に持ってくれた。





貴女を好きになって良かったと改めて想った。








好きなだけ泣いてスッキリした頃

貴女と目を合わせると


「…ぷっ、、ひどい顔…。」


なんて笑ってきたので





目いっぱいの愛情を込めて


「うるさい！！バーカ…////」


と唇を塞いだのでした。









ーーーおまけーーー



ボソッ
「ってか……ーーは、気にしなくていいよ…」




「……え。なんだ…知ってたんだ……」




「……………////」








おせっかいな妹のお陰で

より絆が深まった2人なのでした。







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