刀剣女士 よんじゅうはち！ ページ10
・
息苦しい…寒い…。
『っ…』
柘榴「初めまして！刀剣女士さんですよね！！僕、あなたと仲良くなりたいです…これからよろしくお願いしますね！」
『ぅ…ぁっ…う、ん…よろしく』
出された手を握る。
手先が凍るように冷たく、感覚がなくなっていく。
ハハッ…やばいなぁ、こいつ。
柘榴「はぁっ…綺麗な髪ですね…ふふっ、まるで宝石みたいに大きく美しい瞳も…完璧です」
冷たい霊力を纏ったその手が僕の頬を撫でる。
やめろと言いたいのに口が動かない。
まるで金縛りにでもあっているかのようだった。
長谷部「おい…おい見習い！何をしている！」
柘榴「…い〜え何にも。強いて言うなら、この神様に魅了されました」
にっこりと貼り付けたように笑った。
それすらも薄い恐怖を感じた。
柘榴「それでは皆さん、また後で！」
見習いが広間から出て行くとさっきまで冷たかった空気が嘘のように晴れる。
『っ…はあぁ…』
思わず力が抜け、床に座り込んだ。
あはっ…あいつは…危険だね。
この僕があそこまで気を張り詰めるなんて…やっばいかも。
長谷部「…い！おい！くろ！！」
一期「くろ！！」
乱「くろ姉！」
前田「くろ姉様！」
皆の声を聞いて、僕は意識を飛ばした。
長谷部side
なんなんだ、あの見習いは…。
凍りつくほど冷たい霊力。
くろを見つめるときの狂気に満ちた眼差し。
一目見てすぐ、俺の煩悩が危険だと言った。
長谷部「くろ！！おい！」
床に倒れたくろに呼びかけるも返事はない。
先ほど見たこいつの表情には珍しく恐怖があった。
石切丸「…気を当てられたみたいだね。」
薬研「ああ、少し横になればすぐ目を覚ます。心配はねぇぜ旦那方」
安心など出来ない、あの人間は危険だ。
歌仙を連れて離れへ向かった主が心配になった。
『は…せべ』
長谷部「大丈夫だ、俺はここにいる」
『…ん、』
くろは確かに強い。
だがそれは力であって、心とは別だ。
心は酷く脆い、下手したらすぐに壊れてしまう。
すみません主、今はこいつの側にいさせてください。
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火狩 - 終わりでも続きみたいです。時間があれば更新してほしいです (8月17日 15時) (
レス) @page16 id: 1ca09d8d18 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 終わりなんですか...悲しいです.... (2022年3月22日 15時) (レス) @page16 id: 4c69a0ba50 (このIDを非表示/違反報告)
インマニエル - お、終わりにしないでくださいぃぃ！！続きがみ、見たいですぅぅ！！ (2021年3月22日 16時) (レス) id: b8bed17887 (このIDを非表示/違反報告)
カナト - 私この話が大好きなので続きが楽しみです！何回も読み返すほどです（笑）更新楽しみにしています(*^^*)頑張ってください！気長に待たせていただきますね(*^^*) (2019年7月30日 0時) (レス) id: f191d1a880 (このIDを非表示/違反報告)
露っ子 - コメント失礼します。読んでて凄く面白かったです！私も刀剣女士のネタで書いていて、貴方みたいに上手く文で表したいと思いました！更新、頑張って下さい！待ってます！ (2019年6月20日 20時) (レス) id: b611b0dcce (このIDを非表示/違反報告)
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