刀剣女士 ごじゅうさん！ ページ16
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柘榴「まあまあ。僕が弄ったのは、この方がここに顕現したという部分くらいですから」
それを聞いて、俺は見習いの胸倉を掴み挙げた。
翠「どういう…事だ」
柘榴「どういうこと？そう言うことですよ」
見習いが俺達の後ろを指さす。
後ろから殺気を感じ、振り向くと…そこには刀を俺に向けるくろがいた。
翠「は？」
長谷部「くろ！主に向かって何をしているんだ！！」
くろの瞳には変わらず光は灯っていなかった。
ただ…俺達はくろの言葉に息を飲んだ。
『“主”から手を離せ、“小僧”』
あるじ…？
呆然とする俺を見習いから引き剥がし、見習いを守るかのようにくろは刀を向ける。
翠「ど…う、いうことだっ！！」
薬研「くろ姉さん、どうしちまったんだよ…」
秋田「くろ姉！」
必死に呼びかけるも、くろは俺達を睨みつけるだけだった。
その後ろで、アイツが不気味に笑っている。
鶴丸「…なるほど、見習いはくろとの主従を自分の霊力と繋いだわけか」
翠「…なに？」
鶴丸「さっき光坊が言ったとおりだ。
本来なら顕現させた者の霊力が刀剣にもはいる。
見習いは何らかの方法で、くろから主の霊力を抜き取り、そこに埋め合わせとして自分の霊力を流し入れた」
柘榴「ははっ、何を言っているのか分かりませんねぇ」
翠「おまえっ！！」
『それ以上近づいたら…斬っちゃうよ？』
柘榴に問い詰めようとしてもくろが間に入る。
長谷部「っ…今すぐ…くろを元に戻せ」
柘榴「ふふっ、やぁっと手に入れた宝石を…そう手放すわけないでしょう？」
見習いはまた冷たい霊力を纏わせながら不敵に笑った。
柘榴「では…僕たちはこれで。いくよくろ」
『りょーかい』
長谷部「待てｯ！！」
翠「長谷部！！」
長谷部「っ…」
手入れ部屋から出て行く見習いとくろを追いかけようとした長谷部を止める。
長谷部「なぜ…なぜ止めるのですか！！」
翠「そんな焦りながら行ってもどうにもならない！まずは落ち着け」
長谷部「落ち着いてなど！」
翠「長谷部！！」
長谷部「っ…」
長谷部は悔しそうに唇を噛んで、見習いとくろが歩いて行った方を見つめた。
終わり
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火狩 - 終わりでも続きみたいです。時間があれば更新してほしいです (8月17日 15時) (
レス) @page16 id: 1ca09d8d18 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 終わりなんですか...悲しいです.... (2022年3月22日 15時) (レス) @page16 id: 4c69a0ba50 (このIDを非表示/違反報告)
インマニエル - お、終わりにしないでくださいぃぃ！！続きがみ、見たいですぅぅ！！ (2021年3月22日 16時) (レス) id: b8bed17887 (このIDを非表示/違反報告)
カナト - 私この話が大好きなので続きが楽しみです！何回も読み返すほどです（笑）更新楽しみにしています(*^^*)頑張ってください！気長に待たせていただきますね(*^^*) (2019年7月30日 0時) (レス) id: f191d1a880 (このIDを非表示/違反報告)
露っ子 - コメント失礼します。読んでて凄く面白かったです！私も刀剣女士のネタで書いていて、貴方みたいに上手く文で表したいと思いました！更新、頑張って下さい！待ってます！ (2019年6月20日 20時) (レス) id: b611b0dcce (このIDを非表示/違反報告)
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