刀剣女士 さんじゅうなな！ ページ43
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長谷部「部隊長でありながら、破天荒で自己中で気分屋の問題児であるお前を止められず怪我を負わせてしまった」
『僕になんか恨みでもあるの？？』←
酷いね最初の方のやつ。
長谷部「全ては俺の責任だ」
長谷部は悔しそうに、哀しそうに床を見つめて言葉を紡いでいく。
その姿はいつもの勇ましくて冷静な長谷部とは違い“弱く”見えた。
なんて言うか胸の辺りで何かが渦巻いているような感じがする。
『あのね長谷部。自分のせいだって責任を強く感じるのは別にいいよ。
でもその弱々しい態度は…むかつくかなァ』
奥で翠が唾を飲む音が聞こえた。
僕は冷や汗をかく長谷部に近づいてジャージの襟を掴んで引き寄せる。
『僕が君を気に入った一番の理由は、君がいかなる時でも“強く見えた”からだよ。
じゃなきゃ、振るう主を転々としてきた僕がこんなにも刀一振りに執着するなんてまずあり得ないからね』
『ね、頭の良い君ならこの意味…分かるよね？』
“僕の期待を裏切るような弱さに興味はない”
『君にはいつまでも変わらないでもらいたいね。僕がこの本丸で平和に過ごしているのも、主命に従っているのも…
全部強い長谷部がいるからさ』
強い長谷部がいなくなったなら、僕がここにとどまる理由はないよ。
重すぎるって？ははっ、今に始まったことじゃないよそれは。
『僕は人一倍執着心が強いこと、長谷部は知ってるよね。なら長谷部は長谷部でいてよ！僕のためにもね！』
いつもみたいに笑って話す僕に、皆呆然と少しの恐怖を交えて見ていた。
そんな中、長谷部はふっと笑って僕と目を合わせた。
長谷部「そうか。確かに今の俺は俺らしくない」
『あはは！それだよそれ！』
いつもの口調で話す長谷部に、自然と口角が上がる。
それでこそ君は僕の目に輝いて写る。
長谷部の綺麗な藤色の瞳には変わらない強い光と自分の信念がしっかり浮かんでいて、その瞳に写る僕はいつもより楽しそうに笑っていた。
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聖カコ(プロフ) - 作者名、確かに響きがいいですね。この作品に癒やされてます。いつも更新感謝です。 (2019年4月23日 22時) (
レス) id: 7a3bf8ffac (このIDを非表示/違反報告)
聖カコ(プロフ) - 素直じゃない長谷部可愛い。宝箱イベ、宝箱の鍵は出ても蔵の鍵が出ない・・・ (2019年4月10日 21時) (レス) id: 7a3bf8ffac (このIDを非表示/違反報告)
月下(プロフ) - 長谷部の小説少ないので嬉しいです！基本的に箱推しなので、みんなの分読みたいんですよね〜。更新頑張ってください！ (2019年4月4日 13時) (レス) id: 44bf1c6ca4 (このIDを非表示/違反報告)
聖カコ(プロフ) - 我、長谷部沼の住人なり・・・伽羅ちゃんも大好きですが。面白いです。更新頑張ってください！ (2019年4月3日 17時) (レス) id: 7a3bf8ffac (このIDを非表示/違反報告)
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