転職失敗【d!】

19万円 ページ20

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all「「「頂きます。」」」



パンッと手を叩いた音と共に、低い声が広い食堂内によく響いた
声が完全にその場から消えると、幹部たちは一斉に立ち上がり朝食を取りに行く


口角を上げてトレーを取る姿は、まるで修学旅行先のホテルで目を輝かせている男子高校生のようだ



shp「俺も取りに行こーっと……」



少し遅れて立ち上がったショッピさんの後を着いて前のテーブルへと足を運ぶ

長い大理石のテーブルには大量のパンと白米、大量のおかずなどがズラリと並んでいた



はぁぁあ………!!!!この中から選べというのか……!!!???




「………無理だｯ……！」



食べた分だけ給料から引かれると分かっていても、やっぱり食欲に勝てない
まだ最初だからと自分に言い訳をして本能の赴くままに食べたいものを皿に乗せていった






「おぉ……うまそ………」


席に座り改めて見てみると、全てにキラキラとエフェクトが付いていて涎が出てしまう
私がチョイスしたのは、白米、しゃけ、卵焼き、煮物、ミートボール、サラダ、味噌汁だ


朝は断然米！(明日はパンにするけど)


美味しそうなのでつい取りすぎてしまって皿の底が見えない



「まぁいいや、いただぃまぁす！」



この量はいつもの私の食事1日分だが、昨日の昼から一切食事していないのだからこれぐらい許す
箸を手に持ち、卵焼きを口に運んだ


ﾊﾟｸｯ


「ん”ん”……!!!???」


shp「え、大丈夫っすか？」



ショッピさんが目を丸くする私を心配するようにこちらを見ている
ショッピさんだけではなく、周りの人全員の視線が私へと向かった




ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ………ｺﾞｸﾝｯ



shp「……口に合いませんでした？」


「…………」


shp「…………」




「う”ま”い”ｯ……!!!!!」



何、これ！おいしっ！え、手作りってこんなに美味しかったっけ？


あまりの美味しさに感動しながら、パクパクと次々におかずを口の中に入れていく

周りの幹部達はそんな私を見て、ホッと胸を撫で下ろした




「うまぁ……きょめもおいひい……(米も美味しい)」


kn「…お！しゃけ乗ってるやん！センスあるなぁ！」

shp「コネシマさん煩いです」



コネシマさんも相当な鮭好きらしい
チラッと横目で見てみると、コネシマさんの皿には鮭が10切れも乗っていた

それもおかずは鮭だけである


いやすごっ！



shp「…デザートもありますからね」


「！デザート……！絶対食べる………！」

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