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kn「んあ？絵本？」
「ん、絵本よんでほしい」
部屋に戻る際、シッマに読み聞かせをしてほしいと頼んでみた
困ったなと頭を掻いて考えている
「…しっま、ダメ？」
kn「うっ……よ、読んでやりたい気持ちは山々なんやけど……」
kn「ちょっと仕事が残ってんねんな……」
シッマには仕事が残っていてこの後の時間はないらしい
顔の前で手を合わせ何度も謝罪している
おしごと……でも絵本読んでほしい………
kn「そやなぁ……あ、でもええ人知っとるわ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ギシリと大きなベッドが軋む
フカフカで心地の良い布団、お日様の匂いがする枕
「ロボロ、ここ！」
rbr「あいよー…ぬいぐるみはええんか？」
隣にはさっきシッマに紹介してもらった『ロボロ』がいる
顔に『天』と大きく書かれた紙を貼っていて、橙色の特徴的な服を着ている
そう、ロボロは食堂の席の隣の謎の男の子だった
少し年上のお兄ちゃんかと思っていたが、どうやらシッマ達と同じぐらいだとか
体を動かし、丁度いい姿勢に直す
図書室に行ってシッマと選んだ絵本をロボロが読み始めた
rbr「昔々、あるところに、1人のお姫様がいました」
rbr「そのお姫様は……」
ロボロの声の雰囲気が一気に変わった
落ち着く、安心するような、安定した声
部屋の暗さと言い、この落ち着く声と言い、絵本なしでもぐっすり眠られそうだ
でも……この絵本……聞かないと……
眠気と葛藤しながらロボロの読み聞かせを必死に聞いていた
rbr「しかし……」
rbr「…しかし、お姫様は気づいていないのです」
ﾊﾟﾀﾝｯ
「？ロボロ……？」
ロボロは本を中盤まで順調に読んでいたが、最後なのに本を急に閉じた
もう読まないつもりなのだろうか、それとも眠くなったのだろうか
頭の中に色んな疑問が出てくる
rbr「輪に入った時点で、お姫様はもう『兎』」
rbr「そう、『狼』の手の上で純粋無垢に踊っている『兎』」
rbr「小さくて、可愛くて、食べられそうなお姫様」
rbr「そんなお姫様は、もう手の中にいるのです」
「ろ、ろぼろ……えほん……？」
ロボロが薄目の私の輪郭を指でなぞる
難しい言葉がいっぱい入っていてどういう物語を言っていたのかが分からない
しかし理解をしようとする前に眠気がついに限界に突破
手が背中に回り、トントン拍子で優しく叩かれる
「ろ、ぼ…ろ………」
rbr「んふふ…おやすみ、お姫様」
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ハサミ(プロフ) - かみぶくろさん» あー…そうですね……テスト期間終わってからにしますか…あ、もちろん入ったらコメント消しますよ！うん…てすとがんばゆぅ…（白目） (2021年8月19日 6時) (
レス) id: 04bd2d1c54 (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ - あ、テスト期間終わってからにしましょうか？あと、念のためちゃっとに入れたら僕のコメント消してください！テスト頑張れぇ… (2021年8月19日 4時) (レス) id: 50a29b0d71 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜(プロフ) - ハサミさん» いやいや…俺もちょっと最近読んでてﾆﾁｬｧってしてますよぐふふ()こちらこそありがとうございますふへへ(？) (2021年8月18日 18時) (レス) id: 32b652fdb6 (このIDを非表示/違反報告)
ハサミ(プロフ) - 魔夜さん» そんなぁ……！げへへ……（）いやもうありがとうございますね……（？） (2021年8月18日 17時) (レス) id: 04bd2d1c54 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜(プロフ) - ハサミさん» いやー…本当に面白過ぎるもんで…宣伝したい欲が湧き上がってしまった… (2021年8月18日 15時) (レス) id: 32b652fdb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハサミ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/okjhgf/
作成日時：2021年6月27日 12時
