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満月の夜、少女は1人ゆっくりと歩く
mob「んでよぉ……あ？」
少女の姿を視界に入れた2人組の男性
2人で顔を合わせ、悪い顔をしてから、ゆっくり歩く少女に近づいた
mob「ねぇちゃん、こんな時間にどうしたんだぁ？」
mob2「もう遅いからよ、お兄ちゃん達とあっちで楽しいことしない？」
あっという間に逃げ道を潰された少女は、俯いたまま何も言わない
何の反応も見せない目の前の小さな子どもに男性は少し苛ついた
mob「なんか言ったらどうだ？あぁ？」
フードの隙間から顔を覗こうとする男性も気にせず、ただ立ち尽くす
聞こえてくるのは「ﾌｰ…ﾌｰ……」と少し荒い息遣い
mob「…ﾁｯ、面倒くせぇ、路地裏連れてくぞ」
眉をひそめた男性がガシッとすぐに折れてしまいそうな細い腕を力強く掴んだ
……赤色が欲しい
赤色がほしい
赤色が、
「ほしい」
mob「あぁ…？何言って」
ｻﾞｼｭｯ
鈍く、何かを引き裂いた音
そして、『赤色』が吹き出した音
断末魔を上げる余裕もなく、少女の腕を掴んだ男は倒れていった
ﾊﾞｻｯ
mob2「ぇ……？」
隣りにいた男は『それ』を青ざめた顔で見てから小さく息を吸った
少女からは相変わらず「ﾌｰ…ﾌｰ…」と息をしている
赤色、がほしい
赤色がほしい
『
ｻﾞｼｭｯ
「……………」
パサッと被っていたフードが後ろへと落ちる
頬に生暖かい温度があって、手で拭うとそれは消えていった
両手のこの汚れは、洗っても、洗っても、取れることはない
少女は無表情で何も言わず、足元に溜まった赤色で遊んでいた
チカチカとたまに消えてしまう街灯は、そんな少女を嘲笑っているようだった
深夜2ジ、満月で星が綺麗に見えるマチ、長いヨル
そのうち少女は、だんだん苦しくなり、頭も痛くなってきた
「う”………は”ぁ”……う”ぐ……」
小さな両手で必死に頭を押さえる
??「……お嬢さん、どういたしましたか？」
「！」
後ろから誰かに声をかけられる
不思議と、その人は赤色だらけの自分に怖がらなかった
……それどころか、そんな自分を面白がっているように見えた
ギロリと突き刺すような鋭い視線で睨みつける
しかし、その人は少し驚くだけで恐怖心は感じられなかった
??「もう深夜の2時だ。こんなところに居たら危ないだろう」
ニヤリと三日月に口角を上げる男の顔が歪み始める
遂に耐えきれなくなり、ゆっくりと目を閉じた
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ハサミ(プロフ) - かみぶくろさん» あー…そうですね……テスト期間終わってからにしますか…あ、もちろん入ったらコメント消しますよ！うん…てすとがんばゆぅ…（白目） (2021年8月19日 6時) (
レス) id: 04bd2d1c54 (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ - あ、テスト期間終わってからにしましょうか？あと、念のためちゃっとに入れたら僕のコメント消してください！テスト頑張れぇ… (2021年8月19日 4時) (レス) id: 50a29b0d71 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜(プロフ) - ハサミさん» いやいや…俺もちょっと最近読んでてﾆﾁｬｧってしてますよぐふふ()こちらこそありがとうございますふへへ(？) (2021年8月18日 18時) (レス) id: 32b652fdb6 (このIDを非表示/違反報告)
ハサミ(プロフ) - 魔夜さん» そんなぁ……！げへへ……（）いやもうありがとうございますね……（？） (2021年8月18日 17時) (レス) id: 04bd2d1c54 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜(プロフ) - ハサミさん» いやー…本当に面白過ぎるもんで…宣伝したい欲が湧き上がってしまった… (2021年8月18日 15時) (レス) id: 32b652fdb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハサミ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/okjhgf/
作成日時：2021年6月27日 12時
