ロトビリック・ワールド【名前変換ｵﾘｼﾞﾅﾙ】 (ページ10)

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10話ページ10

｢はいはい、降ろすから、あんまり暴れないで｣

はは、と笑って降ろそうとするサーファ。

｢はぁ、そうですよ、降ろしてくださ...い？｣

サーファは途中でピタリと止まり、何かを考えている。

｢あ、あのぅ...？お、降ろしてください...？｣

Aは涙目になりながらそう訴えるが、

｢街に着いたらね？｣

サーファはそれを気にせずそう言い放った。

｢は...っ！？は、えええ！？あ、あの！リレスさん！？｣

パタパタと手足を思い切り振ろうとするが、サーファはまたもや気にせず歩き出す。

｢リレスさん！？い、いやだああああ！は、はなせええええ！｣

Aは敬語も忘れそう言う。

｢だーいじょぶ大丈夫。街には結構知り合い居るし。あと僕の回りにも一杯女の人居るしね。｣

(いや、大丈夫じゃないです！絶対リレスさん目当てでしょう！？)

Aは未だに手足を思い切り振ろうとしており、気にせず歩くサーファに諦めていた。

｢...もう、絶対リレスさん恨みます。｣

｢あはは、まあまあ。｣

｢酷いです。笑わないで下さいよっ！｣

｢...っ！｣

｢なんですか！？わざとですか！？笑いを我慢しているのを分からせるためにやってるんですか！？｣

｢よくわかったね｣

｢えっ、えっ！ひ、酷いですー！爆弾かましますよ！？｣

｢ふっ｣

Aとリレスは、街に着くまでずっとそんな会話を続けていた。

そう、......街に着くまで、だ。

☆☆☆
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