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8話 ページ8

「なんでですか...?」

「ギルドというのは基本友達などと組むことが多い。だが、それでこそギルドの数は半端じゃなくなる。一人でも残っていればギルドは維持されつづける。だから、騎士団の人達が小規模ギルド...主にギルドメンバーが1から5人のギルドを消していくんだ。」

僕のようにな、と笑うサーファを見て、Aは心配になってしまった。

「...でも、大変でしょう?」

眉を下げて言うAに、

「そんなことない...とは言い切れないけど、これも騎士の誇りさ。どんな仕事でも、誇りを持たなければ長くは続かないよ。」

とサーファは言った。

「...リレスさんは、騎士団の誇りですね。」

「はは、そうかな?これでもまだまだ新米だよ。騎士団に入ってから半年ちょっとしか経っていないしね。」

「そうですか?半年しか経っていないのに誇りを持てているなんて、そこらの騎士では出来ませんよ。」

「嬉しいなぁ、そんなことを言ってくれるなんて...そうだ、君は冒険者かな?」

急に聞いてくるものだから、Aは驚くが、すぐに返事をする。

「えーっと、違います...。なんかすみません。でも、どうして冒険者だなんて思ったか、聞いていいですか?」

「ああ、大丈夫だ。ライト・クリスタルを持っていたからね、つい勘違いしてしまった。しかもその大きさだと、冒険者の可能性が高いか、将来冒険者に向いている人なんだよ。」

Aはライト・クリスタルが腰に付いていることに気付いた。

Aのライト・クリスタルは、縦が17cm、幅が8cm程だ。

でこぼこが多数あるが、そのでこぼこさえも美しく、輝いている。

「そ、そうなんですね...じゃあ、冒険者になってみようかな。実は探したい人も居るし、そのついでで...」

「ああ、良いと思うよ。冒険者は色々な所を旅するし、きっとその探している人も見つかるよ。」

魔物討伐もちゃんとやってね、とサーファは笑いながらふざけた事を言った。

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作者名:春雪 | 作成日時:2017年5月11日 18時

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