psycho [TOP4] (ページ35)

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そして何か月か過ぎた後、あいつはその女とデートに行くことになった。

前の日にはいつものラーメン屋で俺が奢ってやってさ、頑張ってこいよなんて言ってさ。

そのデートの次の日からあいつは来なくなった。

家に行っても誰もいない、クラスメイトに聞いても分からない。

まるで最初からあいつがいなかったかのように日常は過ぎて行った。

いつの間にかあいつの席もなくなってさ、流石におかしいって思ったよ。

丁度そんなときだった。

『ねえ、やばくない？あいつ学校来なくなったじゃん。』

『ねー、ちょっと階段から背中押しただけなのに。』

『植物…人間だっけ？やばいよねー。』

部活の準備中、たまたまマネージャーの近くを通ったときに聞こえてきたんだ。

片方はあいつの好きな女。

親友のことだって明確な証拠はなかったけど、俺の勘は働いた。

ああ、こいつが犯人だって。

そっからの行動は早かったよ。

やけにはっきりしてる頭で作戦を練って、どうしたらあいつを殺せるかって考えた。

我ながら物騒なこと考えるなって思ったけど、俺は本気だった。

『俺が全部片づけてやっからな。』

俺は学校でそこそこモテていた。

だからそれを使ってあいつをいい気にさせてからどん底に落としてやろうと思ったんだ。