psycho [TOP4] (ページ29)

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興味があるのか、全員がキヨさんの後ろに着いて歩いている。

全員が全員何を考えてるのか分からない。

玄関から廊下を真っすぐ進み、古い木の扉を開けると下に続く階段が現れる。

そこをずっと降りていくと目の前には何もない広い部屋に繋がっていた。

「ん、着いた。」

キヨさんはぐっと伸びをしてから床に置いてあった鎌を手に取った。

「さ、やろうぜ。」

「無茶苦茶すんなよ。」

鼻歌を歌って楽しそうに部屋の中心に移動する。

私もそれを追いかけて真ん中の移動する。

さて、どうしようかな。私が一度攻撃しただけで骨の2本は折れてしまうだろう。

でもそれはあの嫌な発動条件を満たしたらの場合。

いまはそんなことできないし、まあ避け続けるのが1番か。

「んじゃ、行くぜ。」

「…はい。」

いまのままでも五感は優れてるし、避けることに関して不安要素はない。

ぶんっ、と鎌を振って私に襲い掛かってきたキヨさんを横に避ける。

私のいた場所には大きな穴が開いていて、きっと当たったら腕が持っていかれてたんだろうなって。

「え、避けてる…」

「キヨくん、別に手加減したわけじゃなさそうやで。」

「…なんで、」

「すいません、流石に怖かったので。」

テキトーに嘘を吐いて笑ってみると、キヨさんは機嫌を悪くしたらしい。

乱暴に鎌を振りかざしたり、長い足で蹴りを入れてきたり、私にどうにか当てようとしてくるけど同じように避けていく。