psycho [TOP4] (ページ11)

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私もこの仕事してるって思われてるのか。

「新人なんでまだまだですよ。」

「じゃあ初仕事になるのかな？」

どうやら私は帰るタイミングを逃してしまったらしい。

私も皆さんの仕事に参加すると思われているため、客人は私にも説明を始めた。

目で合図した牛沢さんの横に大人しく座る。

とある政治家夫婦の殺しらしい。

裏で臓器売買を行う企業グループに金を出し融資を行う彼らは、それで政治家としての支援を受けているという。

旦那は金にものを言わせ若い女と遊び、嫁は薬i物依存。

ろくな夫婦じゃない。

「じゃあ、よろしく頼むよ。」

「代金の方は言い値でよろしくお願いしますよ。

もし払われなかった場合はあなたの命を頂戴しますから。」

「ははっ、分かってるよ。それじゃあまた。」

玄関まで客人をお見送りした後、牛沢さんは溜息を吐いた。

「タイミング悪ィなー、Aちゃん。」

「すみません。」

「着いてくる？」

「いいんですか？」

「うん、でも途中で逃げたりしないでね。

そんときは殺すから。」

「はい。」

どうやら私も連れて行ってもらえるらしい。

正直言って何も怖くはないんだけど。

いままで何度もそういう現場に遭遇しているし今更感がすごい。