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酔っ払いのお届け ページ33

哀葉がいない
風呂から帰ったものの、部屋に彼女はいなかった

「あいつ……自分が女だって分かってんのか」

綾薙学園は男子校で、哀葉は今女の状態だ。いくら俺の彼女と公言していてもちょっかいをかける輩は多いというのに、どうも彼女は危機感がない

「探しに行くか…」

何かあってからでは遅い。いや、仲間を信じていないわけではないのだが

ドンドン

ノックとは言い難い音が響く
と、同時に聞き慣れた声が焦り気味に扉の向こうから呼びかけてくる

「虎石!いるかい!?」

「鳳先輩?」

俺を訪ねてくるなんて珍しい。と思いつつ、扉を開けると鳳先輩と、先輩に抱えられている哀葉がいた

「えっ、哀葉!?」

「ごめん。俺の不注意で、哀葉がお酒飲んじゃって……いや、飲まされちゃって」

「はぁ!?」

去年も同じような事があった気もするが、この前はシャンパン。今回は普通の日本酒。度数が違いすぎる
普通の人なら酔うはずもない量のアルコール分で酔ってしまう哀葉に普通の酒はどれだけの破壊力だろうか

「大丈夫なんすか」

「今は寝てるだけだからなんとも…」

ともかく、哀葉を受け取ろうと手を伸ばした矢先に彼女が身動ぐ

『んぅ…ぅ?』

「哀葉、起きたかい?」

『いつきしゃ……?』

相変わらず呂律が回ってない。可愛い
そんな事を考えてる場合ではないのだが

「気分はどうだ?」

『む?いずみ?』

声をかけた事でようやく俺を視界に入れたらしい。そのタイミングで哀葉を受け取ろうとし……たのだが

『やっ』

「おっと」

哀葉は拒否するように、鳳先輩にしがみつく。拒否られて少し頬が引きつる

「哀葉?」

『いずみすぐ、せくはらするから、や』

拒否った理由がそこか!と心の中で突っ込む
セクハラしてる気はさらさらないのだが

「おや。それは良くないね」

「……鳳先輩」

「ふふ、好きな子に手を出しちゃうのは男のサガだけど、程々にね?ほら哀葉、あんまり駄々こねちゃ虎石に嫌われちゃうよ」

『それもや!』

「うん。いい子だ」

鳳先輩は手慣れた様子で哀葉を言いくるめて、俺の腕の中に収める

「じゃあ、哀葉をよろしくね。これ、一応の薬。水も飲ませてあげて」

「うっす。あ、明日の朝飯の当番こいつっすけど、どうするんすか」

合宿の三週間、哀葉が料理を受け持つと聞いている。部屋にいなかったのも明日の朝の下ごしらえのためなのもなんとなく予想がついていた
鳳先輩は手配は済ませたよ。と言って部屋を去った

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設定キーワード:スタミュ , 虎石和泉 , クロスオーバー   
作品ジャンル:ラブコメ
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作者名:春月 | 作成日時:2018年1月20日 23時

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