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酒の席 ページ31

手早くお風呂を済ませた哀葉は、明日の朝ご飯の下ごしらえをするために、食堂へと向かう
照明が消えているとばかり思っていた食堂は明かりが扉から漏れていた
不思議に思いつつ、扉を開けると一つの卓で談笑しているアンシエントと鳳がそこにいた。多分だが、鳳は魚住に捕まったのだろう

「ん?あれ、哀音ちゃん!どしたの?」

哀葉に気付いた双葉が手招きをする

『明日の朝ご飯の下ごしらえを今のうちにと思って。皆さんは酒盛りですか』

「俺は未成年だから、お茶だけどね。けど哀音、夜更けに一人で出歩くのは感心しないよ」

鳳も配慮をし、哀葉を哀音と呼ぶ。少しばかりのお小言に彼女は苦笑する

『すみません。明日の朝には兄と入れ替わりで帰っちゃうので、初日ぐらい負担を減らそうかなって』

「お兄ちゃん想いのいい妹さんだねぇ〜」

「しっかし本当にそっくりだな」

『双子なので。よく言われます』

不審に思われないように返答をしながら、哀葉は準備に取り掛かる。朝はビュッフェ形式ということになっているため品数を多く作らなければいけない。勿論、彼女だけがこの三週間の食事を担当するわけではないが、大変な作業であることに変わりはない

『下ごしらえついでに何か酒の肴を作りましょうか?』

「えっいいの!?じゃあお願いしまーす!!」

「大我、図々しいよ」

『いいんですよ。そんなに手間じゃないですから』

料理に取り掛かったタイミングで、会話の途中だったらしい五人は話を続ける。とはいえ内容は遥斗の海外生活についてがほとんどだ
育成枠にはあまり見せないだろう、男子高校生のような騒がしさに哀葉はゆったりと微笑む

「楽しい事でもあったの?」

輪の中から抜け出した鳳が、キッチンカウンターから話しかける

『微笑ましいなって思って。なんでも言い合える仲間みたいな存在がいるの』

「おや、哀葉だっているだろう?君の場合、仲間じゃなくて恋人だけれど」

『まだ私をからかう気満々ですね?樹さん』

昼頃からずっと自分の恋人の話でからかわれている哀葉はため息をつく。鳳はどこ吹く風で彼女を見ていた

『…なんでも言い合える…わけでもないんだけどなぁ』

「そう?俺には、信頼しあえてるように見えるけど」

『んー…そりゃ、あれが今まで付き合った女の子に比べれば、遠慮なんてないんだろうなって思うし、愛されてる自覚もあるけど…なんだろ。やっぱり、どこかで怖いんですかね。人に、裏切られるのが』

本音を語って→←三週間の幕開け



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設定キーワード:スタミュ , 虎石和泉 , クロスオーバー   
作品ジャンル:ラブコメ
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作者名:春月 | 作成日時:2018年1月20日 23時

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