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三週間の幕開け ページ30

『あっ、ばかやめろ!折角消えそうだっ「黙ってろ」いっ…!』

虎石は吸い付くのをやめ、歯を立てて傷をつけない程度の甘噛みをする。それでも哀葉にとっては痛いのに変わりはない

甘噛みをやめて、それでお終いかと思えば、髪をかき分けてうなじに歯を立てる
ぞわ、と体が震え、腕の中から逃げ出そうにも虎石の両腕が離れることはない

「なに、感じちゃった?」

『そ、こで喋んなっ』

息が上がりはじめた哀葉をさてどうしてやろう。と思考を巡らせている虎石だが、忘れてもらっては困るのだ。今ここがどこか

「虎石ー!お風呂の時間だってー!」

ノックと共に元気よく声をかけたのは、星谷だった。あのオリエンテーションがあった後だというのに変わらないテンションである

「星谷か…流石に、あいつ追っ払うのは酷だな」

星谷のことだ。事情を掻い摘んで話せばそっとしてくれるだろう。けれど、友人を無下にするほど切羽詰まってはいないので、虎石は仕方がなく拘束を解いた

「おう。今行くわ。つーか、全員入んのか?」

「team鳳とteam柊だけ。流石に多いし」

「はは、確かにな」

自分を支えるものがなくなった哀葉はその場に座り込み、平然と星谷と話している彼を睨みつける

(このっ、チャラ男が…!!)

首回りを手で覆い隠しながら、哀葉は部屋の備え付けの風呂場へ逃げる。洗面所の鏡に自身を映せば、首にくっきりと鬱血と歯型が残っている

『鬱血より酷い…当分薄着できねえなこれ』

季節はそろそろ夏本番だというのに、首回りを晒すことが出来ないのは痛手だ

(この前は確かに俺も噛み跡残しちゃったけど…!けど、これはないだろ…!!)

「哀音ー風呂行ってくるから、戸締りちゃんとしろよー」

『行ってらっしゃい!!そのまま溺れてこい!!』

大浴場に行く虎石が、哀葉に声をかける。通常通りの虎石に苛立ちがあるため、返しが雑になる
けれど、虎石は笑っていた

「……えっと…虎石、哀音ちゃんに何したの?」

その声を聞いていた星谷が恐る恐る問いかける

「んー?ウブな星谷には想像出来ないようなコトだよ」

「えっ」

「ぶはっ!星谷顔真っ赤だな!!」

何を想像したのか、一気に体温が上昇した星谷を面白そうにからかいながら、虎石は部屋を出る

(ま、三週間あるし、今日の分の意地悪はこんぐらいにしとくか)


哀葉にとって最悪の三週間が幕を開ける
付いて回る北原に、探りを入れてくる南條、そして、意地悪に磨きがかかり始めた虎石

『あれ?死亡フラグ?』

酒の席→←騙された



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設定キーワード:スタミュ , 虎石和泉 , クロスオーバー   
作品ジャンル:ラブコメ
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作者名:春月 | 作成日時:2018年1月20日 23時

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