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水面下 ページ28

全ての食材に手を加えた頃には、皆会話をしながら食事を楽しんでいた
哀葉はつけていたエプロンをほどいて、屋敷の壁にそっと寄り掛かった

「どーも」

『!』

彼女に声をかけたのは虎石ではなく、南條だった。彼も習うように壁に寄り掛かり、哀葉の方を見る

「初めまして。俺は南條聖。よろしくね」

『どうも…あの、何か?』

「大した用事じゃないんだけどね。君、本当に黒崎の妹?」

声量をあまり大きくしないあたり、大事にするべきじゃない話だと南條は理解しているらしい
哀葉は動揺を顔に出さないように対応する。なんといったって彼の親は弁護士。迂闊に敵に回すべきじゃない

『妹ですよ』

黒崎家にとっては第二の妹のような存在として扱われてきていたのであながち間違いではない
蘭丸や、その妹と共に遊ぶ記憶が大半なのだから

「へえ…にしては背丈も顔も似すぎてるよね。コピーして女の子の服着せただけみたい」

『私と兄の詮索はどうぞお好きに。貴方が知って、どうにかなるものでもないですから』

水面下では和やかな会話をしているように遠くからでは見えるだろうが、会話の裏側には建前に隠された本音が飛び交っていた

「言うねぇ。俺が親父に掛け合うっていうのとか考えないんだ?」

『えぇ。だって南條さん、私に興味はないでしょ?』

にっこりと笑って返せば、南條は目を丸くする。確かに、相手を揺さぶって焦る顔が見たかっただけで、哀音ひいては哀葉のことなど一切興味がなかったのが南條の本音だ

『演技を見破られるようじゃ、育成枠取れませんよ。みなみん』

話はそこまで。と哀葉はその場を離れて遠くで手招きをしていた楪の元へ向かう。どうやら食事はもうひと段落ついていて、誰かが買って来ただろう花火をするらしい
残された南條はあっけにとられた後、くつくつと笑いだす

「ふ、はは、あーあ。一本取られたか。手ごわいなぁ…」

遠くで穴が開くほどこちらを見ていた虎石に軽く手を振って、チームメイトの元へ行く

「私に興味ないでしょ、ね。その言葉で興味を持ったって言ったらどんな顔するかな」


『っ…』

「?哀音、どうかしましたか?」

『…悪寒が』

「オカン?マミィがどうかしたのですか?」

『いや、そっちじゃ…まあいいか』

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設定キーワード:スタミュ , 虎石和泉 , クロスオーバー   
作品ジャンル:ラブコメ
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作者名:春月 | 作成日時:2018年1月20日 23時

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