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やくそく ページ18

「『ありがとうございました』」

「こちらこそご迷惑をおかけ致しました」

1時間半後、無事に哀葉の服はシミ一つなく彼女の元へ返された

「あの、本当に、ありがとうございました!」

もう何度目か分からないお礼に二人は苦笑する
気にしなくていい。とこれもまた何度目か分からない言葉を女の子にかける

『なんか朝からどっと疲れた…』

「はは、だな」

ホテルを出て、二人は苦笑する
楽しい遠出のデートのはずが、とんだ一日となった

(女の子らしく振舞おうとした罰でも当たったかな)

まだパンケーキを食べていた時の自分の行動を思い出して、彼女はまた苦笑する
やっぱり、自分に女の子らしい行動や言動は似合わないのだ。と卑屈になりながら

「…ほんとに体大丈夫か?」

『っ…言い方どうにかなんねえの』

哀葉は少し頬を染めながら虎石を睨みつける
虎石の言う体の安否は、胸元の赤くなってしまった皮膚のことである
"火傷ないか見てくれる?全部"というあたかもそういう事に誘っているような言動をしたものの、あの1時間半でそういう事には至らなかった
正直なところ、そんな雰囲気だったのだが哀葉の赤くなった胸元を見て虎石が慌て始めたので、その空気が一気に霧散したのだ
まあ、意図的に空気を壊したといっても過言じゃない

(まあ、流石に時間なかったし、)

『って、そうじゃねえ!!馬鹿!!』

思わず自分の思考に突っ込んでしまった哀葉に、虎石はぎょっとする。いきなり大きな声を出されれば誰だってびっくりするだろうが

「哀葉?」

『なん、でもない…うん。ほんと』

珍しく思考回路がぐちゃぐちゃな哀葉は取り繕う暇がなかった
どうしても、先ほどの虎石との会話が嫌に耳に残っているのだ
だから

「哀葉」

『ん…?』

「帰ったら、な?」

虎石のこの言葉を深く考えることが出来ずに、反射的に頷いてしまったのだ
それに満足した虎石はいい笑顔を浮かべて彼女の手を取って歩き出す
彼女が言葉の意味を理解するときには、もうすべてが遅かった

『あ、ちがっ…!?』

「頷いちまったもんはもう取返しつかねえぜ?」

『あ、う、ぅ』

「ははっ、お前顔どころか全身真っ赤じゃん」

かわいい。と口づけたのはほんの一瞬
もう脳内の恋愛的キャパシティーがオーバーしかけている哀葉は言い返すべき一言が浮かばなかった

(ま、嫌がるようだったら止めるけど)

結局のところ、虎石は彼女に甘い
それを知ることになるのはいつだか分からないが

スイッチオン→←誘い文句か否か



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設定キーワード:スタミュ , 虎石和泉 , クロスオーバー   
作品ジャンル:ラブコメ
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作者名:春月 | 作成日時:2018年1月20日 23時

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