【スタミュ】黒崎蘭丸の従兄弟が綾薙に居る

部屋割り ページ37

『で、部屋割りどうするよ?』

「僕、戌峰くんとは絶対やだ!!」

一番初めに口を開いたのは卯川だ
いつも部屋が一緒なこともあり、今日のこともある
哀葉もそれには同意した

『晶は琉唯と同室だ。二人共、わんこの相手ご苦労様』

「たつみんと!?やった!」

元々、この二人は同室にしようとしていた哀葉
異論は無い様だ

『で、サルちゃん、トラ、ジャンケンの時間だ』

「成る程。ここは公平に戌峰との同室を決める訳ですか」

「よし、男に二言はねぇ。一発勝負だ」

最早、戌峰の扱いが酷いのは皆スルーだ

『いくぞー。さーいしょはグー、ジャーンケン』

「「ポン!」」

-結果-
哀葉→チョキ
申渡→パー
虎石→チョキ

「おっし!!」

『ぶっは!一発負けってある意味すごいわ』

「無念です…」

ガクリと申渡は崩れ落ちる
そんな彼の肩にそっと手を置いたのは何故か戌峰だった

『わんこのおもり頑張れよ?栄吾』

「善処します」

エレベーターで上へ行き、奥から3つの部屋が6人の泊まる部屋だ
一番奥を戌峰・申渡の部屋に当て、次に虎石・哀葉、卯川・辰己という順にした

「おぉ、すげぇ広いな」

『つばさちゃん…俺の財布寒くする気かよ…』

ぐちぐちと言いながら、哀葉は風呂場で湯を入れていた

『赤トラ、風呂入れ。さすがに夏でもそのままは風邪ひく』

「おー」

哀葉が呼べば、虎石は素直に従う
彼女とは違って、他の皆は水着一枚だ
寒いに決まっている
虎石は何か思いついた様にニヤリと笑った

「一緒に入るか?」

これが普通の女子なら、顔を真っ赤にするなりするのだろうが

『阿呆。狭いしむさ苦しいわ』

「じょーだんだっつの。そこまで拒否んなくてもいいだろー」

彼の冗談は、彼女にとって死活問題だ
虎石が風呂場に行った後、ようやく落ち着いた

『っくし!』

突然くしゃみが出る。まあ、彼女はパーカー着用なわけであるし、そのパーカーも雨でずぶ濡れだ
クーラーの効いた部屋で冷えて当然とも言える

『今なら着替えても平気か…?』

風呂場を警戒しながら哀葉はパーカーを脱ぐ
虎石が上がるまでの時間のため、中に着ていたものは脱がずにTシャツを着る

『しっかし、まさか本当に悪天候になるなんてなぁ…うっわ豪雨』

カーテンを開けると大粒の雨が地面を激しく叩きつけていた
今夜はずっとこのままだろう

「いって…ヒリヒリする」

『出たか。じゃ、俺も入るか』

風呂場に行き、勿論鍵もかけた

気の緩み→←悪天候

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