天候 ページ34
「はーっ…腹減ったーっ!!」
「ぼ、僕も…」
お昼時になって、ようやく戌峰達が戻ってきた
まだまだ元気な戌峰に対して卯川はげっそり。辰己は少し疲れている様だ
『こりゃあ多めに作って正解か?』
哀葉は5段の重箱を、皆のいるテーブルに置く
その蓋を開けて行くと中には豪勢な料理達
男子高校生には有難い量と王道メニュー
一斉に腹の合唱が始まった
『ぶはっ…こりゃまた盛大だな』
彼女は笑って、箸と紙の取り皿を渡して行く
食事一式の準備は抜かりがないようだ
「「いただきます!!」」
『おう、どーぞ』
そこからお弁当争奪戦が始まる
「あっ、それ僕の卵焼き!!」
「え!?めんごっ☆」
「絶対反省してないでしょ!!?」
『焦るな焦るな』
哀葉は和気あいあいとする5人を見ながら、ふと海の家から見える空を見る
(…ん?)
一見なんら変わりない晴天見えるが、哀葉にはそうは見えていなかった
(これは一雨…しかも豪雨がくるな…最悪電車止まるかもな。つばさちゃんに連絡入れとくか)
「哀葉?」
『あぁ、なんでもないよ』
天候が荒れるとわかっていて告げないのは、彼らに長く楽しんでもらいたい哀葉の配慮だ
柊から保護者という立場でも同行している哀葉は内密にしておきたかった
伊達に一年長く生きていないということだ
昼を食べ終わった後、今度は5人とも海へと向かった
虎石もナンパより仲間と遊ぶ方がいいと言っていた
勿論哀葉は待機。ついでに柊に電話だ
「もしもし。何かありましたか?」
『あーつばさちゃん。今日の天気見てたら荒れるらしくてな。最悪電車止まるかもだから、一泊するかもなんだけど…どっかホテルとかある?』
「そうですか…あぁ、確かに昨日と天気予報が違って、午後から豪雨の予想ですね。わかりました。手配しましょう」
『助かる。お金は、俺持ちでいいよ。この前作詞したCDの売り上げ良かったからさ』
「了解しました。それでは予約した後、居場所をメールで送ります」
話を終えて、電話を切る
哀葉はおもむろに電卓を出した
予想されるホテル代の計算のためだ
数分して、柊からメールが届く
『えぇっと…ここから歩いて10分の……3部屋予約したのか。となると……予算内だな』
メール内容を見ながら打ち込んで行き、金額を出す
財布の中身と見比べて、足りることが分かると哀葉は財布をしまった
『部屋割りどーしよっかなー』
遊ぶ5人を見ながら、哀葉は今後の計画を立てるのであった
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ディー＆ダム(プロフ) - 誰が喋ってるか分からないので、分かりやすくしてもえらると助かります。 (2017年1月21日 11時) (
レス) id: 9c7bed322d (このIDを非表示/違反報告)
春月(プロフ) - lightjokerさん» ご指摘ありがとうございます。修正しましたので、ご確認ください (2016年10月4日 22時) (レス) id: 3cb9b28fc9 (このIDを非表示/違反報告)
lightjoker(プロフ) - 連続ごめんなさい！！ページ13の名前変換も出来ないです。 (2016年10月4日 19時) (レス) id: b2450b22ee (このIDを非表示/違反報告)
lightjoker(プロフ) - すいません。ページ４の所の名前変換が出来てないです (2016年10月4日 19時) (レス) id: b2450b22ee (このIDを非表示/違反報告)
滝原つな(プロフ) - 春月さん» 直ってましたよー！ありがとうございますm(_ _)m (2016年6月26日 4時) (レス) id: 3f531b701b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春月 | 作成日時：2015年11月6日 0時
