劇に続く曲 ページ28
控え室につき、人心地ついた哀葉
運んできた虎石に礼を言う
『悪いな。ステージ出たら急に腰抜けてさ』
「気にすんなよ。劇、凄かったぜ。うまく言えねえけど」
純粋な感想に哀葉も嬉しくなる
『途中泣きそうだったろ?』
「なっ…んなことねえよ」
『ステージから見えてた。嬉しいんだよ。俺の芝居で心動かされる人がいるのはさ』
わしゃっと虎石の頭を撫でる
心底嬉しそうな笑顔は、虎石も見たことのない笑顔だろう
女子の顔に戻っているとでも言おうか
『次はお前達の番だろ?ほら、行くといいよ』
「おう。しっかり見てろよ」
虎石は控え室を出て行こうとする
『あ、言い忘れてた』
「？」
『衣装、似合ってるよ。だから胸を張って演ってきな』
ふわりと微笑む姿に、虎石の心臓は一度大きく動く
けれどそれも一瞬のことであり、彼も気にせずに哀葉に答える様な笑顔で控え室を去った
『でも、俺の劇に繋がるアヤナギ・ショウ・タイムはお前らの物じゃないって言ったら皆怒るかな』
哀葉の独り言は誰にも聞かれずに消えて行った
team柊のお披露目が終わり、着々と最後に近づく
オオトリを飾るのはteam鳳のメンバー
彼らは暗幕から、自分たちの番を待っていた
『よっ、大丈夫か?』
「!!黒崎!」
その場所に哀葉が顔を出す。着替えずに衣装のままである
彼らは突然の彼女の登場に驚いていた
「劇、凄かったな」
空閑が初めに感想を言った
『そんな褒められると照れるな』
「けど、なんでここに?」
『様子見だよ。俺が編曲したアヤナギ・ショウ・タイム、気に入ってくれたか?』
編曲が哀葉とは聞かされていなかったのか、皆驚く
哀葉は笑って、星谷を見る
「あぁ!俺、早く歌いたくてしょうがない!あの曲は悲しいだけじゃないって空閑や黒崎の劇で教えてもらったから尚更!」
『よし、ならいい。俺は客席から鳳さんと見守ってやるよ』
頑張れよ。と哀葉は5人と拳を突き合わせる
哀葉としては鳳のチームに加担したいという所があるのだろう
「さ、ボーイズ!遊びの時間だ!」
鳳は高らかに宣言する。その横に哀葉も居た
曲が流れパフォーマンスが始まると今まで見ていたアヤナギ・ショウ・タイムとは違うことに客席はどよめいていた
哀葉の編曲したこの曲は、劇から繋がる様に編曲をした
そのことに何人気づくだろうか
曲が終わりザワザワとする中、暁が不満げに立ち上がった
「なんだこれは!!」
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ディー＆ダム(プロフ) - 誰が喋ってるか分からないので、分かりやすくしてもえらると助かります。 (2017年1月21日 11時) (
レス) id: 9c7bed322d (このIDを非表示/違反報告)
春月(プロフ) - lightjokerさん» ご指摘ありがとうございます。修正しましたので、ご確認ください (2016年10月4日 22時) (レス) id: 3cb9b28fc9 (このIDを非表示/違反報告)
lightjoker(プロフ) - 連続ごめんなさい！！ページ13の名前変換も出来ないです。 (2016年10月4日 19時) (レス) id: b2450b22ee (このIDを非表示/違反報告)
lightjoker(プロフ) - すいません。ページ４の所の名前変換が出来てないです (2016年10月4日 19時) (レス) id: b2450b22ee (このIDを非表示/違反報告)
滝原つな(プロフ) - 春月さん» 直ってましたよー！ありがとうございますm(_ _)m (2016年6月26日 4時) (レス) id: 3f531b701b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春月 | 作成日時：2015年11月6日 0時
