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｢お久しぶりでーす。はい、こちら地元の銘菓です。一人二つずつ取ってくださいね〜｣
帰省から戻ったその日は、移動疲れでクタクタだったこともあり相談所に行くのはやめておいた。コネシマをアパートに置いて置くことになったのだが、まあやかましかった。気合いで相談所に行くのとどちらが良かったのか、と後悔したが…まあ、いいだろう。
次の日。午前中に家を出て、日本刀とお土産を持った状態で相談所に赴いた。
｢気を使わせてすまないな。ありがたく頂こう｣
｢いえ、厄介事も持って帰ってきてしまったので。…こちらで手を打って貰うつもりで買ってきたんで、気にしないでください｣
｢つまり、依頼料のつもりですか？｣
｢鋭い。トントンさん、大正解！｣
｢やかましいわ｣
水色のぬいぐるみを所定の位置に戻しながら、パチンと指を鳴らす。しかし私渾身のキメ顔はトントンさんに真顔で切り捨てられた。
お菓子をもぐもぐしている彼らを何の気なしに見ていると、刀を見せてみろとグルッペンが言った。持ってきた荷物の中からそれを取り出すと、オスマンがん？と声をあげた。
｢あれ…ひとらん？｣
｢え？｣
｢なんだオスマン、知り合いか？｣
オスマンが貸してみて、と手を差し出したので大人しく刀を手渡した。受け取ったそれを眺めながら、
｢やっぱりひとらんらんやんな。ひとらんとはこの間まで良くつるんでたんよ。いやー、久しぶりやなぁ｣
と、彼が目を細めて言った。
｢参考までに聞くんですけど、この間っていつですかね｣
｢ん？…確か100年前とか？｣
｢さすがに草｣
年寄りの『この間』を遥かに超えてきた。さすが妖怪といった所だろう。いや、それよりも。
｢もしかして、彼と穏便に話をつけられそうですか…？｣
｢んー、…まあ勝算はありそうやけど。とりあえず俺が話してみたらええんかな？｣
その後トントン拍子に話は進み、オスマンが交渉役を引き受けてくれる事になった。
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鶏太郎(プロフ) - 猫の手さん» 猫の手さん、コメントありがとうございます！気づくのが遅くなってしまいました(汗)動画ネタや伏線、小ネタを詰め込むのを生きがいにしているので、それに気づいてもらえてとても嬉しいです！今後も更新頑張りますね！ (2020年8月31日 0時) (
レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
猫の手 - 所々で話が繋がっているところが、読んでいてとても面白いです!!次の話も読んできますね!!更新頑張ってください! (2020年7月18日 15時) (レス) id: f27b2b8a60 (このIDを非表示/違反報告)
猫の手 - 今回初めて最初から読ませていただきました。 妖怪ものの小説がすごく好きでこの小説を見つけたとき凄く読みたいという気持ちにかられましたね…() 読んでるうちに、shaの時のお話ってもしかしてknの時と話が繋がっているのでは…?と考えたりして (2020年7月18日 15時) (レス) id: f27b2b8a60 (このIDを非表示/違反報告)
鶏太郎(プロフ) - まみむさん» まみむさん、コメントありがとうございます！自分が読みたいものを書いている節しかないので、そう言って貰えて本当にありがたいです…！笑今後もゆっくりと書いていきますね！ (2020年7月14日 23時) (レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
まみむ(プロフ) - いつも楽しませてもらっています。鶏太郎さんのペースで続きも楽しみに待ってます。面白い作品をありがとうございます (2020年7月12日 22時) (レス) id: 143523a762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶏太郎 | 作成日時：2020年7月5日 14時
