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✳オスマン視点
場面は戻り、大先生の捜索の方はというと。
オスマンはトントンと連れ立って屋敷の中を歩き回っていた。無数にある部屋の扉を開けては大先生の気配が無いか確認し、次の部屋へ。
最初この屋敷に来た時はそれ程大きく感じなかったのだが、探索を始めてみて俺たちは舌を巻いた。一体この屋敷は何階まであるのだろうかという程部屋数があったのだ。グルッペンからの連絡もないため、互いに大先生探しは難航しているようだった。
｢空間が歪んどるみたいやな、なんぼ程部屋があんねん。…けど良かったわ、警戒しとったけど俺ら以外には誰もおらんみたいや｣
｢せやな。でもオスマン、ということはや。…アイツ、封印されただけやなくて、女から置いてけぼりまでくらったんか…笑｣
｢ちょ、トントン。笑ったらアカンて、可哀想やろ…笑｣
二人してクフクフと笑う。一応トントンを窘めるが、ぶっちゃけ口だけである。内心可哀想だとは一ミリも思っていない、自業自得やろこんなモン。俺と同じようにトントンも同情はしていないようだった。
ガチャ、バタン。ガチャ、バタン。
ドアを開けて、閉める。もう何時間と繰り返しているためさすがに辟易とする。気を張っている訳では無いが、見逃す訳にもいかないので一定の緊張感を保っている訳で…集中力が切れそうだ。何か会話でもしないとやってられない。
｢そう言えばトントンさぁ。Aのこと割と心配しとるよな？ひとらんとは違うんやけど、なーんか過保護っちゅーかさあ｣
｢そりゃあ、何の力も持ってへん雑魚やからな。危険な事は避けさせるべきやろ｣
｢そうやなくて、｣
俺は声のトーンも表情も変えないまま聞いた。
｢意識的にAをグルッペンから遠ざけてない？ってこと。…トントンは何を警戒してんの？｣
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鶏太郎(プロフ) - 猫の手さん» 猫の手さん、コメントありがとうございます！気づくのが遅くなってしまいました(汗)動画ネタや伏線、小ネタを詰め込むのを生きがいにしているので、それに気づいてもらえてとても嬉しいです！今後も更新頑張りますね！ (2020年8月31日 0時) (
レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
猫の手 - 所々で話が繋がっているところが、読んでいてとても面白いです!!次の話も読んできますね!!更新頑張ってください! (2020年7月18日 15時) (レス) id: f27b2b8a60 (このIDを非表示/違反報告)
猫の手 - 今回初めて最初から読ませていただきました。 妖怪ものの小説がすごく好きでこの小説を見つけたとき凄く読みたいという気持ちにかられましたね…() 読んでるうちに、shaの時のお話ってもしかしてknの時と話が繋がっているのでは…?と考えたりして (2020年7月18日 15時) (レス) id: f27b2b8a60 (このIDを非表示/違反報告)
鶏太郎(プロフ) - まみむさん» まみむさん、コメントありがとうございます！自分が読みたいものを書いている節しかないので、そう言って貰えて本当にありがたいです…！笑今後もゆっくりと書いていきますね！ (2020年7月14日 23時) (レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
まみむ(プロフ) - いつも楽しませてもらっています。鶏太郎さんのペースで続きも楽しみに待ってます。面白い作品をありがとうございます (2020年7月12日 22時) (レス) id: 143523a762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶏太郎 | 作成日時：2020年7月5日 14時
