今日:10 hit、昨日:30 hit、合計:183,536 hit
小｜中｜大
006 ページ6
.
勉強は嫌いじゃない。
だけど授業に集中するのは苦手だ。
ノートを広げ、適当に板書を写しながら所々に落書きをする。
猫の絵、目の絵、歌詞、など。
沢山変な落書きしていると、スーッと横から白くて綺麗な手が伸びた。
その白い手は私のノートの空白に、
「人生楽しい？」
と一言だけを残して帰っていった。
反射的に隣の席の彼を見てみるとこちらをじーっと見ていたので、自然と視線を背けた。
彼はどんな気持ちでこの言葉を私に残していったのだろうか。
【退屈】だと思っていた私の心を透視された気分になり、悔しくなったので、
『楽しいよ。』
とだけを彼のノートに残した。
嘘を吐く度に胸が締め付けられるのは何故。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 620人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HiHiJets」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：悠 稀 。 | 作成日時：2018年9月30日 16時
