97話 ページ47
次の日の夕方。
家のチャイムがなった。
「いらっしゃい」
「お邪魔します」
志麻くんと朝比奈くんは制服姿で
久々に蒼真の学校の制服を見た気がした。
「ちょっと部屋片してないから、
リビングで悪いけど」
「いやいや、突然お邪魔してすみません」
リビングの戸を開けて蒼真に、
ふたりが来てくれたよ、声をかける。
「蒼真………」
痩せた蒼真を見てふたりして泣いた。
辛かったよな、ごめんな、
もっと早く来てあげられてたら、と。
大切な人亡くしたのにそばにいなくてごめんな、と。
「いいよ、大切な友だち亡くしたのは
朝比奈も志麻も一緒じゃん…」
3人抱き合って
一頻り泣いたあと、
普通に笑いあって楽しく話し出した。
ローテーブルの上には友矢の写真を置いて。
「蒼真の4番目のお兄ちゃんが作ったケーキ。
よかったら、食べて？」
「ありがとうございます」
手作りとは思えないその出来栄えに
2人は驚いていた。
蒼真もぱくぱく食べてて。
本当は甘いもの控えなきゃいけないんだけどな。
「あ、蒼真。
気が向いたらでいいからさ、
学校来いよ。
待ってるから」
「うん、みんな待ってる」
2人の真剣さに蒼真の目が泳ぐ。
「えっと、あの…もう学校にはいけない…」
「え？なんで？」
志麻くんが詰め寄るのを朝比奈くんが引っぱたいた。朝比奈くんはじっと蒼真の次の言葉を待つ。
「俺ね、赤ちゃんできたの」
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朱々璃(プロフ) - こんぺいとうさん» 閲覧ありがとうございます！コメント頂けるとやる気起きます笑 少しずつですが頑張ります(^^) これから、兄弟一人一人の恋事情も挟みますのでお楽しみください！これからもよろしくお願いします (2017年11月13日 12時) (
レス) id: e291ea7c47 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとう(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！楽しみにしています！ (2017年11月11日 23時) (レス) id: 44526260a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱々璃 | 作成日時：2017年11月2日 1時
