君の蒼い花。2章=オリジナル=

81話 ページ31

蒼真へ。

俺が死んでずっと泣いてないか？蒼真のことだから、泣いてそうだな笑 正直俺もこれ書きながら泣いてたりする。でも、これを蒼真が読んでる頃は俺は死んでるんだな。いつでも元気が無くなったらこれを読んでほしい。
俺は、幼馴染であり、恋人だった蒼真をめっちゃ愛してた。たぶんこの先ずっと生きてても蒼真以外いなかったと思う。
9月に行った、たった1度のデートも絶対忘れない。
放課後デートはよくやったけどな。
すげぇ幸せな時間でした。実はあの時、もう病気は判明してた。もう手遅れの状態に近くて、だから今更って、入院を1週間遅らせてもらった。その最後の1週間の土曜日だったよな、植物園と動物園行ったの。花に詳しい蒼真が初めて見たって言った、紫苑の花が俺も気に入ってお土産屋でさ、その花のペンダント買ったんだよな。もし、俺の病気が治って結婚して女の子が生まれたらあげようと思って買った。(ちゃんと男の子にはゾウのぬいぐるみ買ってるから。)その時初めて、「治そう」って前向きな気持ちになれた。
蒼真が毎日お見舞い来てくれて幸せだった。楽しかったし、病気のことも一瞬忘れれた。志麻と朝比奈と来てくれたこともあったよな。いつもその4人で馬鹿なことやったよな。今でも全然思い出し笑いできる。すげぇ楽しかった。
お前を置いて死ぬのめっちゃ嫌だった。一生守るってずっと決めてたから。でも、今は違う。俺の分もしっかり生きてほしい。
蒼真、ずっと愛してる。大好き。
この気持ちは変わんない。

いつか、蒼真のことを絶対大事にするっていう男が現れたらそいつに頼む。

じゃあな。
俺のことはほどほどに。
人生楽しんで。
4月17日 篠原友矢

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