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必要最低限の家具
無造作に置かれた包帯と黒い服
生活感のない部屋
必要最低限のものしか置いてないから
身ひとつでふらっとどこかに行ってしまう感覚を覚えた
同じ間取りなのに
全く違う部屋
そういえば起きたらこの部屋だったことあったな
随分と昔の頃に感じる
部屋の奥に進み
静かにベットに腰掛けた
電気をつけていない薄暗い部屋
視覚が十分に働かないせいか
音や匂いに意識が向く
遠くで船の稼働音や機械音が聞こえる
ずっと暮らしていると騒音ではなくなっている
むしろ安心感さえある
この匂いが安心できるものになったのはいつからなのだろうか
そう思う様になったのは最近ではないだろう
この匂いが恋しくなるものになったのは最近なのは確かだ
普段は素直になれないけど
今だけは許してくれ
体を横に倒して神威のベットに横たわる
私は犬か
と冷静?にツッコミを入れるほど深く息を吸った
これ以上はやめとこうと理性が止めたので
ベットから立ち上がり扉へと向かう
あと3日くらい帰ってこないのだから
目に付いた神威の服
第七師団の制服
無造作に置かれていた服を拝借して自室に戻った
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神威が帰ってくる予定の前日の夜
借りた服を返そうと神威の部屋に入った
ガチャ
当たり前だけど先日入った時と同じ
置いてあった場所に服を戻して素早く立ち去る
しかしこの数秒後に一昨日に服を借りた自分と昨日の夜に返さなかった自分を殴りたくなる瞬間が訪れた
「俺の部屋で何してるの?」
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いいところで失礼します。
作者でございます。
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作者名:lica | 作成日時:2020年8月28日 12時