21話目 ページ24
あのまま残ってればお侍さんと戦えたのか
とずっとぼやいてる
相当惜しいことをしたと思っているらしい
『あのあと何してたの?』
「散歩だよ」
神威が散歩?平和な街を?想像できない
「こいつ春雨の経費で大量の飯食っていやがったんだ。すっとこどっこい」
『誰かに喧嘩ふっかけてるのかと思ってた』
「うちの経費は食費で無くなりそうだぜ」
すっとこどっこいと言いながら阿伏兎が頭を抱えて仕事部屋に籠もった
「今はどこに向かってるの?」
「今度は結構遠い星だから長い船の旅になるよ。春雨の“裏切り者”が逃げたらしい。それを始末しろだってさ」
『春雨の中で始末屋っぽいとこあるもんねうち』
「第何団か忘れたけど用済みになったらしい。お粗末な話さ」
『いつかは私たちも春雨に切り捨てられるのかな』
「俺は元々強いやつと戦えると思ってここに入ったんだ。その時は春雨ごと潰してやるよ」
『神威らしいね』
__________
_____
長い1日が終わって入浴を済ませてベットに入る
____眠れない
体がまだ寝る準備できていないのか目が冴えている
少し散歩するか。
みんなが寝静まっている消灯時間
薄暗く電気がついている廊下を静かに歩く
管制室の上にあるデッキに腰をかけた
ここが唯一大きい窓があり、外の景色が見える
張りぼてのオンボロの船
これこそが春雨の艦船の特徴なのだが
出窓やそんな気の利いたものは無い
吹き抜けのデッキなので下の管制室の機械音がテンポをもって響いている
大きいフロントガラスから見えるのは一面の宇宙
暗い底知れぬ闇を持つ宇宙
一寸先は闇
そんな言葉がぴったりだ
宇宙を眺めていると思い出す事がある
神威と出会ったあの日、あの星のことを思い出す
懐かしいな
思い出に浸ってると後ろに誰かの気配があった
すぐさま振り向く
『なんだ神威か、脅かさないでよ』
「Aがいつ気づくか気になってね」
意地悪なことする
私の座っている椅子の5歩後ろまで神威は近づいていた
わたしもまだまだだな
春雨にいると.....いや、神威といると
自分の未熟さを痛感する
「何してたの」
神威は隣に腰掛けた
『思い出してた。神威に出会った日のこと』
あぁ と神威も思い出したらしい
『懐かしいよね』
「そういえば....いまから行く星はAがいた星だよ」
『そうなの?あそこって何も無いよね』
「何も無いからバレないと思ったんでしょ」
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迷い猫 - 神威の一人称が僕になってますヨ! (2021年11月2日 7時) (レス) @page4 id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
lica(プロフ) - ゆるさん» ありがとうございます\(//∇//)\ (2020年7月16日 15時) (レス) id: a09501c7ae (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - すごく面白いです!更新楽しみにしてます! (2020年7月2日 16時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
lica(プロフ) - 神威さん» コメントありがとうございますヽ(*´∀`) リクエスト頂いた内容で早速書きたいと思います!ありがとうございます! (2020年5月25日 10時) (レス) id: a09501c7ae (このIDを非表示/違反報告)
神威(プロフ) - 読んでてとってもキュンキュンします!笑これからも期待してます!さっそくリクエストさせていただきたいんですけど神威の部屋でお家デートしたみたいな短編見てみたいです!難しいかもしれませんが出来たらやって欲しいです!m(*_ _)m (2020年5月25日 2時) (レス) id: 16991fe54c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:lica | 作成日時:2020年5月7日 15時