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(＿＿ものスゴイ嵐だ…)
(…にしても、)
見覚えのあるモノクロの風景に、ぞくりと鳥肌が立つ。
(また、この夢か…)
『嵐が来たぞ！しっかりロープを締めるんだ！』
船員らしき人の声で、大型船の空気が緊迫しているのがわかった。
本当にあったかのような臨場感…いや、このモノクロの夢は今まで見た二つとも、グレートセブンにまつわるものだった。
(もしかしたらこれも…)
グレートセブンにまつわる、私が知らないシーンなのかもしれない。
(あれは…人魚？)
意識のない男性に、少女が肩を貸している。
胸元の貝殻といい、この嵐の中平然と海の中にいることといい、間違いないだろう。
『ねぇ見て！息をしているわ！』
＿＿＿途端、視界が白いモヤに包まれた。
『エリック様！』
モヤが晴れたそこにあの少女の姿はなく、代わりに老人が男性＿エリックさんの肩を貸していた。
『女の子が助けてくれた。あの声、とても美しかったな＿』
老人に連れられ、男性が去る。
すると、海面から突き出していた岩の上に、あの少女が身を乗り出した。
『なぜかしら？この胸の高鳴り
きっと夢がかなう。いつの日か私は行くわ
あなたの世界へ！』
岩に波が強く打ち付けるも、少女の顔は明るい。
決意の強さが見てとれた。
『＿＿フフフ』
(？…あれは…………)
＿＿
＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿
「………いい夢なんか、見れなかったな」
最後の、岩陰で笑っていた二匹のウツボがやけに印象に残っている。
一体なんで……あ、そういえば、
(海の魔女には、ウツボが仕えていたっけ)
グレートセブンの海の魔女といえば、オクタヴィネル寮……
(いつもの通りだと、そこからまたオーバーブロットをしてしまう人が出るかもしれない)
「……」
…幸い、アズール先輩との取引のおかげで今日から一週間くらいはお邪魔する事になっている。
(もうあんなつらくて危険な目なんて遭いたくないし、あわせたくない)
今度こそ誰かがオーバーブロットするなんてさせないんだ。
…それに、アズール先輩達も心配だし。
(先輩達なら自分達でなんとか処理してしまいそうだけど)
「となれば、まずは……」
「よし、着替えていざテストへ！」
「…ふふふ」
朝だというのに、すごい元気。
隣から漏れてきた意気込む声に微笑みつつ、私も身支度を整えようとクローゼットに向かった。
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のま(プロフ) - エーメさん» 素敵なコメントをありがとうございます…！そう言っていただけるととても嬉しいです！引き続き頑張って更新させていただきます！ (2021年1月9日 14時) (
レス) id: eb0df26a11 (このIDを非表示/違反報告)
エーメ(プロフ) - はじめまして！この小説すごく面白くて一気読みしてしまいました！これからも応援しています！更新も無理のないよう頑張ってください！ (2021年1月9日 0時) (レス) id: 30ed0185d7 (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます…！そう褒めていただいてとても嬉しいです！展開がわかりやすいように、と気をつけている部分も多かったので本当にとても嬉しい…！(語彙力が…)コメントありがとうございます！ (2020年9月17日 21時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 貴方様の夢小説を読みました。文章が繊細で、ストーリー展開が分かりやすかったです。 (2020年9月17日 18時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - マザーグースさん» あわわ、ありがとうございます…！地道に頑張らせていただきます！ (2020年8月12日 12時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年8月4日 13時
