#3 ページ21
「全然気ィ使わなくてヘーキだぜ？
レオナだって俺を好きできっと頼って「戯言言ってんじゃねえ」いった！？」
突然頭を掴まれ、痛みが走る。
犯人は言わずもがな、レオナだった。
「戯言ってひでェ言いようじゃね？」
「お前が一番使えると思った時に使ってるだけだ」
「…はいはい、そーゆーことにしときますよ」
素直になれない野郎は困る、と肩を落とせば、頭を掴む力が強くなる。
「いってぇ！！お前自分の握力ぐらい把握しとけ！頭割れんだろうが！」
「お前の脳みそなんてあってないようなもんだろ」
「お前だって……にしても、随分早いお帰りだったな」
これで言い合ってたらキリがない。
Aもこんなのを見せられたら困るに違いねえと折れれば、レオナもこのやり取りを不毛だと感じていたのだろう。頭を鷲掴みしていた手が離れた。
「マジフトで遊んでやったら済んだからな」
「容赦なかったんスよ？レオナさん」
「えーマジフトやるなら俺も連れてけよ！」
「うっせえ」
「アクス先輩はマジフトがお好きなんですか？」
「好きも何もプロ目指してるからな〜…陸上も好きだぜー」
「脳筋が」
「知っとるわ言うな！」
水をさしてくるレオナを無視して、「マジフトと陸部兼部してんの」と言えば、Aは「まぁ」と口に手を当てて驚いていた。
(さすが、品があるねぇ…野郎とは違って)
きっかけはなんであれ、眼福なこの子と親しくなれたのはよかった。
(…ってきっかけといえば、)
「そういえば…ごめんな。急に、抱きついたりして」
(すっげえ今更だけど)
謝れば「あれはしょうがないですよ」と優しい彼女は許してくれた。
(“しょうがない”…ねぇ)
確かにその香りのせいもあったんだろうけど。
(それだけじゃない…とはもう言ってやれねえよなァ)
彼女の中で俺は、すっかりいい人だと思われている気がする。そんな中で、「王女と知らなかったら、襲っていたかもしれない」とはとても言えなかった。
(俺だって健全な男子高校生だっつーの)
「今日はもう遅いので…明日、よろしくお願いしますね」
「おー…あ、連絡できた方がいいでしょ。スマホ貸して」
提案すれば、簡単にスマホを渡してくれたA。
ほれみろ、俺への警戒心が皆無だ。
「アクス、次貸せ」
「は、でもAはいいって言ってな」
「関係ねェ」
「ならその次はオレッスね」
「えぇ…？」
(…こーゆー強引な野郎もいるんだから)
少しは警戒心持ちなさいよ、王女サマ。
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のま(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます…！その通りです。見事に誤字していました泣細かい所まで見て下さりありがとうございますm(_ _)m (2021年1月9日 8時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 31ページ 大丈夫だよジャック、、、の後にくるのは夢主の名前ではないのでしょうか?? (2021年1月9日 7時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - 月華姫さん» コメントありがとうございます( ´ ` *)グッピーちゃん呼び、一応理由があってどこかで明かすかもしれませんので楽しみにしていてください笑応援嬉しいです！応えられるように頑張ります！ (2020年5月23日 15時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - フロイドが何故夢主ちゃんをグッピーちゃんと呼ぶのか気になりながら更新楽しみにしていますっ♪此れからも応援していますっ(｀・∀・´)bではまたっ♪ (2020年5月23日 15時) (レス) id: 4f61ef1df2 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - keronefiさん» うっコメントありがてえです…課題に追われて死にそうですが、更新も頑張ります！ (2020年5月13日 23時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年5月7日 17時
