#3 ページ46
「…あれ？子どもが混じってる」
それからじっとディアソムニア寮の方を見ていたかと思えば、そんな事をこぼしたエースさん。
(子ども…？)
「うちの学校は飛び級入学がアリだからな
でも、彼は子どもじゃないぞ
俺たちと同じ3年生の……」
「リリアじゃ。リリア・ヴァンルージュ」
「「！！？？」」
「コ、コイツ、瞬間移動したんだゾ！」
突然逆さまになって現れた、その、リリア先輩。
(確かに小さい…かも)
黒にピンクのメッシュの可愛らしさも相まって、女子に見えなくも無い。
「お主ら、わしの年齢が気になるとな？クフフ
こんなにピチピチで愛らしい美少年のわしだが、たしかにそこの眼鏡が言うように子どもとは呼べない歳かもしれんな」
(美、美少年…)
自分で言うんだ、と思う一方でやっぱり男子なんだと落胆する自分が居た。
(…いいもん、ユウさんがいるし)
「遠くから見るだけでなく気軽に話しかけにくればよかろう」
「あっちのメンツは全然話しかけて欲しいってカンジじゃないけどな…」
リリア先輩の勧誘に、デュースさんが呟く。
彼の視線を追えば、無表情で沈黙を貫きながらこちらを見る、ディアソムニアの生徒達が居た。
(確かに、話しかけて欲しいって感じじゃないな)
(リリア先輩とは全く逆だ)
ディアソムニアもディアソムニアで、個性が豊かなのかもしれない。
「クフフ。食事中、上から失礼したな
ではまた、いずれ
…そうじゃ、そうじゃ。Aよ」
「？…は、はい」
急に呼ばれて吃驚しながらも、返事をすればちょいちょいとリリア先輩が手招きする。
おずおずと近づけば、そっと耳に手を添えられた。
「お主の転寮を、わしらは待っとるぞ」
「！？」
(どういう意味！？)
耳打ちされたその言葉の意味を聞く前に、先輩は元の席へと戻ってしまった。
「そんな驚いた顔して…何言われたんだ？」
眉間にシワを寄せながら、デュースさんが聞く。
(また心配してもらっている…)
(でも、こんなに頻繁にさせてしまうと申し訳ないな…)
「ただのちょっとしたお誘いですわ」
「呼び出し…？」
「呼び出しじゃないです！」
適当に濁して答えれば、怖い顔して怖い聞き間違いをするデュースさん。
全力で首を横に振って否定すれば、目を見開きつつも「そうか」と頷いてくれた。
(…でも、ほんとにどういう意味なんだろう)
また考え事が増えた、と私はバレないように小さくため息をついた。
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のま(プロフ) - アイリスさん» タイトル変更を少し前にして…反映してなかったのかもしれません汗。私自身も気になってはいたのですが、直し方もわからず…と言った具合で。申し訳ありません (2020年5月20日 22時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス - 完璧な仮面という作品を押したら誰が為の王女というタイトルが出てきた……。ん……？ (2020年5月20日 20時) (レス) id: 191e3f71f6 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - あすまさん» ニヤニヤしていただけて作者冥利に尽きます…その上身体の心配まで！素敵なコメントをありがとうございます！頑張ります( ´ ` *) (2020年4月25日 21時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
あすま(プロフ) - とても面白いです!!デュースとの絡みを見て､いつもニヤニヤしてます(笑)今の時期大変ですが､お身体に気を付けて下さいね。更新頑張って下さい!! (2020年4月25日 18時) (レス) id: 9925a6995f (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - saraさん» ああああなんという間違いをおかしてしまったのでしょう…今気づいてるところは修正入れます！共有ありがたいです…！頑張ります！ (2020年4月21日 16時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年4月10日 19時
