#2 ページ45
「ま、ポムフィオーレは顔面偏差値＆美容意識ハンパない連中ってことで
寮長もフォロワー数500万人いるマジカメグラマーだよ」
「まじかめぐらまー…」
「あ、そうだ。Aちゃんはスマホ持ってる？」
「い、一応は」
「アドレス交換しよ〜」
ニコニコしている先輩を見ると、断るという選択肢は無くなっていた。
アドレス交換のやり方がよくわからなかったので、ケイト先輩にスマホを渡す。
「あ、オレも」
「僕も交換していいか？」
「なら俺も」
「は、はぁ…」
そのスマホはすぐに戻って来ず、デュースさん達を経由してやっと戻ってきた。
(…まぁ、知ってる人だし…)
「にしてもマジカメグラマー知らない感じ？」
「…そっちの情報は、どうも疎くて」
「んじゃあけーくんが今度色々教えてあげる〜」
「あ、ありがとうございます」
「んで次の寮は＿＿＿」
(やっぱり、距離の詰め方が違うなぁ…)
私が体験してきた学校生活と全然違う。
王女として振る舞わさせてくれない。
確実に、向こうでの王女の顔とここでの王女の顔は変わってしまっているだろう。
(私としたことが…)
(…でも、こっちの方が楽しいな)
向こうに戻ったらちゃんとするから、ここにいる間だけは、どうかこのままで…
「Aちゃん、ぼーっとしてるけど大丈夫？」
「…少し、考え事をしていました
大丈夫ですよ」
「えーっとディアソムニア寮は、あ、いたいた
あの食堂の奥の特等席に固まってるメンツ」
どうも私は考え事をすると、周りの事が見えなくなるらしい。
(気をつけよう)
ケイト先輩の指す方を見ると、黄緑と黒の腕章の生徒達がいた。
(あれが、ディアソムニアの生徒か…)
「Aちゃんはポムフィオーレかディアソムニアだと思ったんだけどなぁ」
「そう見えますか？」
「うんうん、闇の鏡もわかんない事するよね〜
まぁAちゃんは思ったよりも話しやすいし、ディアソムニアの奴らとはどっか違うっていうか…」
「確かに話してみれば…」
「……」
案外話しやすい王女…
そう言われると、母の理想から離れすぎているように感じてどうしようもない不安に駆られた。
「…王女らしくありませんか？」
耐えきれなくなってポツリとこぼす。
(…ってこの人達に言ったところで、何も、)
「まず、王女らしくする必要なくね？」
「！」
「お前も同じ生徒だろ？」
エースさんがあっけらかんと言い放つ。
それに同調するデュースさん達を見て、スっと心のモヤが晴れた気がした。
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のま(プロフ) - アイリスさん» タイトル変更を少し前にして…反映してなかったのかもしれません汗。私自身も気になってはいたのですが、直し方もわからず…と言った具合で。申し訳ありません (2020年5月20日 22時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス - 完璧な仮面という作品を押したら誰が為の王女というタイトルが出てきた……。ん……？ (2020年5月20日 20時) (レス) id: 191e3f71f6 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - あすまさん» ニヤニヤしていただけて作者冥利に尽きます…その上身体の心配まで！素敵なコメントをありがとうございます！頑張ります( ´ ` *) (2020年4月25日 21時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
あすま(プロフ) - とても面白いです!!デュースとの絡みを見て､いつもニヤニヤしてます(笑)今の時期大変ですが､お身体に気を付けて下さいね。更新頑張って下さい!! (2020年4月25日 18時) (レス) id: 9925a6995f (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - saraさん» ああああなんという間違いをおかしてしまったのでしょう…今気づいてるところは修正入れます！共有ありがたいです…！頑張ります！ (2020年4月21日 16時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年4月10日 19時
